現地ガイドが徹底解説!澎湖旅行のプラン作りに役立つモデルルートとコツを紹介!

台湾の西側の海に浮かぶ島々、澎湖(ポンフー)。

日本ではあまり知られていませんが、実は年間100万人以上の観光客が訪れる台湾人にとっては定番の旅行先です。

澎湖の人気の理由は、台湾にいながらにして海外の雰囲気を味わえることや、台湾本島ではなかなかお目にかかれない自然の造形や砂浜、歴史的建築物、ユニークな文化、そして澎湖ならではのグルメが楽しめることです。

台湾人にも魅力的な目的地である澎湖は、台北から1時間足らずのアクセスで行くことができる利便性もあり、今後は海外からの旅行者からも人気になるはずです。

今回は、そんな澎湖に行ってみたいという方のために、2016年から日本人ガイドとして澎湖を案内しているラブポンフーのダイチが、おすすめのモデルルートをご紹介します。

澎湖旅行の計画を立てる際のポイント

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まずは、旅行計画を立てる際のコツをご紹介します。

ラブポンフーでは「1日で一周できますか?」という質問をよく受けます。

確かに、「島」と聞くと小さな場所を想像しやすいですよね。大きさも山手線の面積の約2倍程度なので、簡単に一周できると思うのも無理はありません。

一方で、澎湖の海岸線は327kmもあり、この距離は東京から名古屋までの距離とほぼ同じです。実際に澎湖を走ってみると、端から端までの移動距離が思いのほか長くて驚くでしょう。

さらに、澎湖にはその小ささからは想像できないほどたくさんの見どころがあります。

それらのスポットも、台湾でもっとも古い寺院やダウンタウン、台湾最大のガジュマル、世界遺産級の柱状玄武岩などなど、他の観光地に勝るとも劣らないものが勢ぞろいしています。

ダイチ
一つひとつを見ていたらとても1日では回り切れません!

そこで、ルートを決める前に澎湖旅行の目的を決めることをおすすめします。

とりあえず1日だけ過ごしてみたいのか? それとも澎湖の自然や文化をたっぷりと満喫したいのか?

どのような目的にするかによって、必要な滞在日数と観光ルートが決まります。

滞在日数の目安

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弾丸日帰りプラン

ちょっとだけでもいいという方は、日帰りでもいいかもしれません。

なにしろ、台北から松山空港を利用して澎湖へ向かうと移動時間はわずか50分で、チェックインを含めても2時間かかりません。

そして、台北旅行で人気の観光地「九份」までの移動時間は、およそ1時間半〜2時間です。

そう、実は一般的な台北旅行の目的地までの移動時間と変わらないのです。

日帰りでは澎湖のほんの一部分しか観光できませんが、それでも十分に価値のある旅行になるはずです。

行ってみてゆっくり過ごしたいと思ったら、次は長期滞在を計画してみてください。

まずはお試し1泊2日プラン

1泊すれば澎湖(ポンフー)のグルメを3食楽しめますし、花火大会の時期なら花火を鑑賞することもできます。

主要な観光スポットに限定すれば、余裕をもって楽しめるでしょう。ただ、実質的な行動時間は日帰りとほとんど変わらないので、綿密なスケジューリングが必要になります。

定番スポットを巡る2泊3日プラン

3日間あれば、離島以外の観光スポットならほとんど行けます。

澎湖は逆Cの字型をしているので、1日目に南側、2日目に北側というふうに分けるとプランニングしやすいです。

余裕を持って楽しむ3泊4日プラン

一番オススメしたいのが、3泊4日です。

1日目は南側、2日目は北側、3日目は離島と言った予定にすることで、本島エリアも離島エリアもお楽しみいただけます。

4日のうち半日はシュノーケリングや体験ダイビング、シーカヤックのツアーに参加するなど、アクティビティーに挑戦するものいいですね。

台湾の旅行会社が販売しているツアーも3泊4日が売れ筋です。

のんびり南国生活を満喫する4泊以上のプラン

時間に余裕がある方や、せっかく行くのなら、観光もアクティビティーもグルメもじっくりと楽しみたいを思う方は、ぜひ4泊以上の長期プランも検討してください。

移動手段

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澎湖(ポンフー)旅行で、おすすめの移動手段は電動バイクとレンタカーです。

ダイチ
「移動手段どうしよう!?」と悩んでいる方に朗報です。
ルル
電動バイクなら免許不要で借りられます!

澎湖旅行の交通手段の詳細については、こちらの記事を参考にしてください。

電動バイク

電動バイクなら、日本ではできない非日常な旅行体験ができます。

最高速度は50ccバイクと同じで時速30kmと遅いですが、その分ゆっくりと景色を楽しめます。

環境にも優しく、運転免許がいらないため手軽に利用できます。

家族旅行の場合でも、14歳以上なら運転できますし、2人乗りも可能です。

14歳未満のお子様がいる場合でも、お父さんとお母さんが運転すれば電動バイクで旅行できます。

利用料金は24時間あたり600元からでリーズナブルです。

空港でも民宿でもどこにでも電動バイクを持ってきてくれます。返却の際も、事前に指定した場所に乗り捨てできるので便利です。

ただし、電動バイクの旅を快適に楽しめるのは、澎湖の観光シーズンである4月〜9月です。それ以外の季節は風が強く転倒の危険もあるので注意しましょう。

利用を希望される方は、こちらからご予約いただけます。

レンタカー

人数や荷物が多い場合や時間を有効活用したい場合には、レンタカーがおすすめです。

ただ、ハードルがやや高いです。

事前に運転免許証の中国語訳を準備したり、日本とは反対の左ハンドル右側通行に慣れたりする必要がありますが、それらをクリアすればレンタカーより便利な移動手段はありません。

利用料金は、車種によって変動しますが、24時間あたり1600元からが相場です。また、送迎費用が必要な場合もあります。

レンタカーであれば、オンシーズン、オフシーズン問わずに快適に旅行を楽しめます。

澎湖でのレンタカーの利用についてはこちらの記事をご覧ください。

利用を希望される方は、こちらからご予約いただけます。

その他の移動手段

路線バスや観光バス、タクシーという手段もあります。

ただ、路線バスは本数が少なすぎるため、旅行で利用するのは現実的ではありません。

観光バスは、とにかく気楽に旅行したいという方にはぴったりですが、1日に1本しかないので注意しましょう。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

タクシーも利用できますが、値段が高くなることがあります。

観光スポットまで移動するだけであればタクシーが一番便利です。相場は6時間で2,500元ほどです。

宿泊場所の選び方

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宿泊場所は、レンタカーを借りない場合は、必ず市街地に近い場所を選びましょう。

市街地かどうかの判断基準は「中正路」まで1キロ圏内であるかが目安になります。

せっかくならビーチの近くに泊まりたいという方もいるかもしれませんが、ビーチがあるということは郊外ということです。

タクシーでしか行けなかったり、周りに商業施設がなかったりと不便なことがあります。

おすすめのホテルは、シェラトンホテルやディスカバリーホテルです。また、日本人の利用者が多い長春ホテルも安心して利用できます。

もちろん、ラブポンフーのゲストハウスもオススメです!

モデルルート

ここからは、3泊4日でレンタカーを利用した場合のモデルルートを紹介します。

それ以下の滞在日数の場合は、気に入った日にちのルートを参考にしてください。

電動バイクを利用する場合は、時間的にすべてのスポットを回るのは難しいため、お気に入りのスポットを選ぶのが良いでしょう。

1日目:リゾート天国へようこそ!澎湖の美しいビーチを楽しむルート

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可能であれば、朝イチの便で澎湖入りして南側の観光スポットを回りましょう。

南側には多くの美しいビーチがあります。台湾とは思えない光景を堪能してください。

できるだけ効率よく回れる順番で紹介していますが、必要に応じて入れ替えたり、省略したりして、自分なりのお気に入りのルートを作ってみてください。

隘門(アイメン)ビーチ

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空港近くのお店でレンタカーか電動バイクを借りたら、まずは隘門ビーチへ向かいましょう。

空港から5分ほどの場所にある隘門ビーチは、澎湖最大のビーチです。

夏は海水浴のほか、マリンアクティビティやバーベキューを楽しめます。

隘門ビーチへの行き方を調べる

林投(リントウ)公園

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隘門ビーチにある遊歩道を海に向かって左側に進むと、ほどなくして林投公園に到着します。

林投公園は木々が生い茂る自然公園で、目の前には隘門ビーチから続いているビーチが広がっています。

公園内にあるカフェ「及林春」ではビーチを眺めながら軽食を楽しめます。

林投公園までの行き方を調べる

モーセの道

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北寮(ベイリャオ)では、潮が引いた時に海に道が現れるトンボロ現象が見られます。

道がない状態から、道が現れるまでの時間は約30分。

その不思議な光景は、旧約聖書の出エジプト記になぞらえて「摩西分海」つまり「モーセの海割り」または「モーセの道」と呼ばれています。

ただし、1日に2回しか見られないため事前に潮汐表を確認しましょう。

モーセの道までの行き方を調べる

南寮の農村

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南寮は、昔ながらの澎湖の農村風景を保存している小さな村です。村の中には漂流ゴミを使ったアート作品が飾られているほか、昔ながらのカマド、井戸、古民家群、そして伝統的な畑の風景などを見ることができます。

南寮農村までの行き方を調べる

菓葉の石灰工場跡

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本島エリアの最東端にある「菓葉(グオイエ)」には、主に2つの見どころがあります。

1つは、石滬(スーフー)という石を積んで作られた魚のトラップで、潮の満ち引きを利用して魚を捕まえるためのものです。潮が引いた時にその姿を現します。

十分に潮が引いていれば、その姿をはっきりと見ることができ、近くまで歩いて魚を見ることもできます。

この石滬を見られる場所には小さな展望台があり、日の出を見ることもできます。

もう1つは、まるでお城のような石灰工場跡です。階段を登ると澎湖の美しい海を見渡せます。写真スポットとしても人気で、結婚写真の撮影に使われることもあります。

菓葉灰窯への行き方を調べる

尖山発電所のアイスキャンディー

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菓葉の石灰工場跡で記念撮影をしたら、今度は南側に向かいましょう。

その途中には尖山発電所があります。ここでは、アイスキャンディーを食べるのを忘れずに。

発電所内にある冷凍施設で作られたアイスキャンディーは、安くて美味しくて、しかも大きすぎず小さすぎないちょうどいいサイズです。

購入場所が分からない? 発電所の門の前にいる警備室に聞いてみてください。

尖電冰棒への行き方を調べる

鎖港の巨大神像と昼下がりの魚市場

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鎖港(スオガン)には、主に「紫微宮(ズーウェイゴン)」と魚市場の2つの見どころがあります。紫微宮は、お寺の屋根に巨大神像が乗っているので遠くからでも目を引きます。このお寺は、道教と仏教の両方が混ざっており、エレベーターで屋上まで行けます。屋上からは、鎖港の海と周辺の景色を一望できます。

魚市場は、毎日午前6時と午後3時に開かれています。小さな魚市場ではありますが、早起きをしなくても魚市場を見学して澎湖らしい風景を見られます。

鎖港漁港への行き方を調べる

山水ビーチと30高地

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数ある澎湖のビーチのなかでも特に観光客に人気があるのが、山水(シャンシュイ)ビーチです。

黄金色の砂浜と青い海のコントラストはとても美しく、夏の間は海水浴客でにぎわいます。

周辺には民宿がたくさんあるので、レンタカーを借りている場合は、ここに宿泊するのもいいかもしれません。

また、山水にはビーチだけではなく、渡り鳥が羽を休める湿地帯や、ビーチを見下ろせる高地もあります。

山水ビーチへの行き方を調べる

水産種苗繁殖場

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蒔裡(スーリー)は、カフェやレストランが付属して管理されているビーチがあり、時おりウミガメが産卵に来ることでも知られています。

ですが、そこよりもオススメしたいのが水産種苗繁殖場です。

ここは養殖の研究や傷ついた海洋生物を保護する施設で、その様子を2階から見学できます。

水槽には養殖している魚が展示されており、ナマコやヒトデに触れられるコーナーもあり、まるで小さな水族館のようです。

また、バルコニーからの眺めもよく、子どもから大人まで楽しめるスポットとなっています。

水産種苗繁殖場への行き方を調べる

蛇頭山

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日本の軍艦「松島」の慰霊碑や、フランスの慰霊碑が残されている、とても景色の良い岬です。

今から400年ほど前には、オランダのお城が建っていたこともあり、澎湖の複雑な歴史を一ヶ所で体感できます。

ちなみに、台湾のオランダ城といえば台南にある「ゼーランディア城」が有名ですが、実はこの場所に建っていたものが移築された後に増築されたものであることが分かっています。

現在は、オランダ城があった場所には何も残っていませんが、この場所でアジアの歴史が大きく動いていたのだと想像すると不思議な気持ちになります。

蛇頭山への行き方を調べる

風櫃

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澎湖本島の南側の端にあるのが風櫃(フォングエ)という漁村です。

ここには風櫃洞という海蝕洞があり、南風が強い時には海蝕洞の天井に空いている小さな穴から、噴水のように海水が飛び出す奇観が見られます。

さらに、展望台からは珍しい六角形の岩石でできた地形を見下ろせます。ここは菓葉とは反対の西側にあるため、美しい夕日を眺めることもできます。

風櫃への行き方を調べる

2日目:玄武岩と海の織りなす絶景を満喫 or 南国気分を味わいながらマリンスポーツ

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澎湖の離島ツアーに参加するなら、2日目か最終日前日に参加するのが最適です。今回は、澎湖で最も人気のある「七美・望安アイランドホッピングツアー」と「吉貝ツアー」をご紹介します。

七美・望安アイランドホッピングツアー

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澎湖にある19の離島の中でも最も大きく観光スポットが豊富な「七美」と「望安」を訪れることができます。

特に、ダブルハートは誰もが知っている有名なスポットです。

七美では、1000万年以上前にマグマによって形成された世界的にも珍しい景観を見ることができます。

望安では、山の上から360度の海を見渡すことができ、サンゴ石でできた伝統的な家屋が連なる集落を散策できます。

どちらも写真映えするスポットがたくさんあり、写真フォルダが思い出の写真でいっぱいになること間違いなしです。

ただ、1時間以上の船の乗車時間があるため、船酔いが心配な方は酔い止めを持参することをお勧めします。

ダイチ
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吉貝ツアー

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もし、船酔いが心配である方やマリンスポーツを楽しみたい方は、「吉貝ツアー」に参加することをおすすめします。

このツアーは、船の乗車時間がわずか10〜15分で、ビーチが広がる「沙尾」という絶景までシャトルバスで行くことができます。

そこでは、バナナボートやジェットスキーなどのマリンスポーツを思いっきり楽しむことができます。

また、海の家のような施設でドリンクや軽食も買えますので、アクティブに楽しむことも、のんびりと南の島気分を味わうこともできます。

唯一の欠点は、市内から車で30分ほど離れた場所にある北海遊客中心から出発することですが、タクシーやレンタカー、電動バイクがあればアクセスには困りません。

ダイチ
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3日目:澎湖の魅力がぎゅっと!定番観光スポットを巡るモデルルート

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さて、3日目は澎湖を代表する定番観光スポットに行きましょう。この日の観光スポットのほとんどは西嶼(シーユー)エリアです。

このルートが一番のおすすめなので、滞在日数が短い場合はこのルートに絞ると良いでしょう。

もちろん、1日目と3日目を入れ替えても構いません。

中屯の風力発電所

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馬公市街地から白沙方面に進むと「中屯(ゾントン)」に到着します。

この場所は、澎湖本島と橋で結ばれた島で、澎湖で最初に作られた近代的な風力発電所があります。

真下から風車を見上げると迫力満点。もし澎湖らしい写真を撮るつもりなら、風車は欠かせません。

澎湖大橋

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中屯から更に進むと、2番目の橋を渡って「白沙」に到着します。そしてその先には、台湾で最も長い「澎湖跨海大橋」があります。この橋での記念撮影は、定番の中の定番です。車に気をつけながら写真を撮りましょう。

澎湖跨海大橋への行き方を調べる

柱状玄武岩

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全長およそ2.5kmにおよぶ橋を渡ると、澎湖を代表する観光スポットが集中する「西嶼(シーユー)」に到着します。

午前中に必見なのは「大菓葉柱状玄武岩」です。

まるで人工物のような美しい節理は、世界的にも珍しいものです。

柱状玄武岩は海からしか見られない場所にあることがほとんどですが、大菓葉柱状玄武岩は、内陸にあり誰でも簡単に近づくことができます。

また、大雨の後には、柱状玄武岩の前に水たまりができ、そこに柱状玄武岩が逆さに映る神秘的な景色を見られます。

大菓葉柱状玄武岩は東側にあるため、午後に来ると柱状玄武岩が逆光になってしまいます。できるだけ午前中に来るのがおすすめです。

池西岩瀑

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「池西岩瀑」は、大菓葉柱状玄武岩と並んで人気のある柱状玄武岩で、まるで海に続く滝のような形状から、「岩の瀑布(滝)」とも呼ばれています。

海側にはトコブシ養殖場の跡が見えますが、昔はこの柱状玄武岩の上にも養殖場があったため、排水する際には実際に滝のようになったそうです。

最近になって整備されたため、池西岩瀑を鑑賞するのは歩きやすくなりましたが、岩の上を歩くため足腰の不自由な方は注意が必要です。

牛心山

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山の上半分が柱状玄武岩でできた大変珍しい岩山です。過去には、山の形が牛と心臓が並んでいるように見えためにこの名がついたとされたり、牛の心臓(ハツ)の形に見えるからだと語られるなど諸説ありますが、現在は崩落が進んでいるため定かではありません。

中には、キングコングの横顔のように見えるという人もいるようです。ぼく自身も、牛よりはゴリラやキングコングに似ていると感じます。

近年、整備が進んで牛心山の前には美しい公園ができました。春になると天人菊が咲き誇り、素晴らしい写真スポットになります。

日本時代の洞窟式弾薬庫

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ここには地上に建てられた頑丈な弾薬庫1つと、洞窟内に築かれた3つの弾薬庫が残っています。

洞窟式の弾薬庫内の壁一面には銅板が貼られており、まるで輝いているかのようです。

このように完全な状態で自由に見学ができる施設は、日本には残っておらず、大変貴重で必見です。

ただし、12時から14時までは昼休みのため入場できないので、時間に注意しましょう。また、見学は有料です。

西嶼東台軍事史蹟園区

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こちらも日本軍の遺跡で、澎湖に数ある軍事史跡のなかでも最大規模のものです。うっそうとしたガジュマルの森の中にあるため、まるで探検しているかのような気分になります。

「天空の城ラピュタ」の世界観を感じる方も多く、神秘的な雰囲気を醸し出していますが、少し不気味に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

坂道を登らないとならず、夕方になると蚊が増えるため注意が必要ですが、遺跡や日本時代に興味のある方にはぜひ行ってほしいスポットです。

漁翁島灯台

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西嶼の先には、台湾でもっとも歴史の長い灯台「漁翁島灯台」があります。

現在の灯台は1883年に建てられ、140年以上の歴史がありますが、それより前の1722年にはすでに中華式の灯台がありました。

灯台の敷地は狭いながらも注目ポイントがたくさんあります。

三仙塔

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来た道を戻り、右側にある小道に入ると、日本時代に建てられた軍事遺跡と、「三仙塔(サンシエンター)」と呼ばれる石の塔が3つ並んでいます。

この塔は、眼下に広がる漁村「外垵(ワイアン)」の守り神として知られ、そこからは絶景が広がっています。

內垵ビーチ

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西嶼エリアにはたくさんの観光スポットがありますが、砂浜は少ないです。內垵ビーチはアクセスが良く、上から眺めることもできます。ラブポンフーのガイドでは、屋台でテイクアウトしたランチを持ってきて、ここで食事をするのが定番です。

更衣室、シャワー、トイレ、東屋が無料で利用できるので、快適な時間を過ごすことができます。海は遠浅で安全なので、真夏には海水浴客もたくさんいます。

また、満潮時よりも干潮時の方が美しいビーチを見られます。

西嶼西台

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澎湖は大陸と台湾の間にあるため、幾度となく大国の戦争に巻き込まれてきました。

そのため、澎湖は戦略的な重要拠点となり、特に澎湖湾の入り口に当たる西嶼には、清朝から戦後に至るまで多くの軍事施設が建設されました。

西嶼西台は、そのなかでも長い歴史をもち規模も大きなものです。さらに巨大なアームストロング砲が4門置かれていることも注目です。なお、入園料が必要です。

二崁

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二崁(アーカン)には、澎湖の伝統的な石造りの古民家が村ごと残っており、タイムスリップしたかのような気分を味わえます。これらの古民家の最大の特徴は、澎湖で産出された玄武岩とサンゴ石で建てられていることです。

黒い玄武岩と白いサンゴ石でできた壁は、美しいコントラストを生み出し、他にはない素晴らしい光景となっています。

現在は、ほとんどの古民家が観光客向けのお店になっており、特にサボテンジュースとアーモンドティーが人気です。どちらも日本ではなかなか味わえないドリンクですので、ぜひお試しください。

小門

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澎湖のなかの澎湖と言われているのが「小門(シャオメン)」です。村が1つしかないとても小さな島ですが、砂浜や柱状玄武岩、海蝕洞など澎湖で見られる地質のほとんどを見られます。

特に「クジラ洞」を意味する「鯨魚洞(ジンユードン)」は世界的にも稀な海蝕洞です。

ただし、天候が悪い時や、季節風が吹いている時期(10月〜3月)は危険なため、無理はしないでください。

また、村内には多くの食堂があるのでランチにもピッタリです。どのお店も澎湖の名物料理である「イカにゅうめん」を提供しています。毎年6月から8月にかけては非常においしい「シラヒゲウニ」の刺身を味わうこともできます。

永成古厝

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永成古厝では、二崁とはまた趣の異なる古民家を見ることができます。二崁の古民家は今でも利用されており、観光客でにぎわっていますが、永成古厝は廃墟になっています。

そのため、当時の面影をより感じられるのが大きな魅力です。ただし、まったく整備されていないため崩落の危険があるので、見学の際には十分注意が必要です。

古民家の裏側には畑の跡があり、春になると天人菊が満開になります。美しい古民家と満開の天人菊が一緒に写るとても素敵な写真を撮影できる秘密のスポットです。

ガジュマル

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想像を絶する大きさと形状で、ガジュマルのイメージを覆すのが、台湾最大のガジュマル「通梁古榕(トンリャン・グーロン)」です。この木は300年以上の樹齢で、日本時代から有名でした。一見すると何本もの木がつながっているように見えますが、実際は1本の樹で構成されています。たくさんの木のように見えるものは「気根」という元々は空気中に出た根っこです。

冬の間は強烈な季節風が吹き荒ぶため、ほとんど木が生えていなかった澎湖で、なぜこれほどまでに巨大に成長したのかは本当に不思議です。

また、ここには「保安宮」という道教寺院がガジュマルに包まれるように建っています。誰でも入れるお寺ですので、ぜひ中に入って神秘的な空気に癒されてください。

なお、ガジュマルの横にはたくさんの屋台があります。ここでのおすすめは三色のイカだんご(イカのつみれ)です。澎湖で絶対に食べてほしいグルメの1つで、イカ墨味・青のり味・プレーンの3つを食べられるのはここだけです。

天国の道

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「天堂路(ティエンタンルー)」は、日本語で「天国の道」という意味です。この場所は、美しい海に浮かぶように続く道が話題になっている人気スポットです。澎湖の青い海が広がり、まるで海上を歩いているかのような気分になります。

天堂路は、今は使われていない古い港で、似たような場所は、日本や台湾にもあるかもしれません。でも、天国の道の美しいS字カーブは、他にはない魅力があります。

ただし、注意点もあります。干潮時に行くと、海に浮かんでいる雰囲気がなくなってしまいます。満潮時に行くと、波によって危険なため歩くことができません。オススメは、満潮の前後に行くことです。

晴れた日には、青い海と天国の道が一体化した絶景を楽しむことができますが、道が濡れていると転びやすいため、天候が悪い時は十分に気をつけてください。ぜひ、天国の道で海上散歩をして、澎湖の美しい自然を感じてください。

3日めのおすすめグルメ

西嶼エリアは、数多くの観光スポットがあり、朝早く出発しても、帰りは夕方になることがあります。そこで、ランチやおやつにおすすめのグルメをご紹介します。

角煮まん

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まずは、「福氣早餐店」の刈包(角煮まん)がおすすめです。このお店は外垵(ワイアン)村にあります。

黒糖が入ったまんじゅうに、トロトロの豚の角煮とザーサイ、卵が入っており、澎湖の人なら誰でも知っているお店です。

一般的な刈包とは異なり、黒糖まんじゅうを使っていること、卵入りであること、ピーナッツパウダーとパクチーが入っていないのが特徴です。

このお店はもともと漁師町の朝ごはん屋さんでした。昔は夜中の2時から営業していたため、夜遊びをしている大学生にも人気があり、夜中にバイクでやってきて食べるのが澎湖の大学生の青春の1ページだったといいます。

イカにゅうめん

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澎湖の特産品には数多くの美味しいものがありますが、その中でも代表的なのが「小菅(シャオグワン)」と呼ばれるヤリイカ(ケンサキイカ)です。

また、夏場の陽射しを利用して作る手延べそうめんも有名です。

この2つの特産品を組み合わせて作った料理が、新鮮なプリプリのヤリイカがたっぷり入ったイカにゅうめんです。イカにゅうめんは、澎湖料理の代表的な一品ともいえます。

夏なのにソーメンじゃなくてにゅうめん? と思われるかもしれませんが、台湾では残念ながらソーメンを食べる習慣はないので、にゅうめんです。ですが、イカにゅうめんは優しい味で、暑い日でも意外と美味しく食べられますよ。

その他、イカ炒飯やウニの卵炒めなども美味しいですよ。

イカにゅうめんを食べるなら、小門がおすすめです。

イカ団子

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コウイカのすり身を丸くして油で揚げた屋台グルメです。澎湖のイカ団子は、台湾本島の夜市で食べるものとはまるっきり別物です。イカの味がしっかりしており、細切れになったイカもたっぷり入っており、プリプリの食感です。

澎湖ならどこでも食べられますが、せっかくなら三種類の味を楽しめる「通梁古榕(トンリャン・グーロン)」の屋台がおすすめです。

4日目:ノスタルジックな市内散策と離島ツアー

現地ガイドが徹底解説!澎湖旅行のプラン作りに役立つモデルルートとコツを紹介!

澎湖旅行の最終日となる4日目は、レトロな市内散策を楽しみ、午後からは離島ツアーに参加するのはいかがでしょうか。

清朝や日本時代にタイムスリップしたかのような風情が漂う街並みを、レンタカーや電動バイクを借りずにお手軽に散策できるので、ぜひ参考にしてください。

魚市場

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澎湖といえば、海鮮。海鮮といえば、魚市場ですよね。澎湖の魚市場は、市街地から徒歩圏内の場所にあります。

競りを見たい場合は朝の4時〜5時ごろには着くようにしましょう。早起きが苦手な方でも大丈夫。6時〜7時ごろまででしたら場外販売場もまだまだ活気があります。え、7時も早い? そんな方は無理せず次に紹介する北辰市場に行きましょう。

北辰市場

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野菜や精肉を販売している「北辰市場」もおすすめです。こちらは午前中までは活気があるので、早起きが苦手でも安心です。

市場周辺には八百屋さんや果物屋さんなど、たくさんのお店が並んでいます。

また、地元のおばあちゃん達が地面に野菜を置いて販売している光景も見られ、まるでフリーマーケットのようです。

中央にある建物の2階には精肉コーナーもありますが、苦手な方は行かない方がいいかもしれません。

北辰市場では、日本では見かけない野菜や果物、魚介類はもちろんのこと、台湾本島でも見かけないものがたくさんあります。

朝ごはんやお菓子を買うこともでき、予想以上に楽しめますよ。

中央老街

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台湾の田舎に行くと必ずと言っていいほど「老街(ラオジエ)」が観光スポットになっています。

老街とは、簡単に説明すれば昔の商店街のことです。

昔ながらの建物がそのまま、お土産屋さんやレストランになっているため、歴史的価値が高くて景観が良いだけでなく、ショッピングも楽しめます。

台湾のいたるところにある老街のなかでも、もっとも長い歴史を誇っているのが、澎湖の「中央老街」です。

洋風の建物が多い台湾本島の他の老街とは異なり、木でできた格子扉とレンガでできた建物が多く、大正時代の街並みを彷彿とさせます。

澎湖最古の井戸「四つ目井戸」の他、カフェやお土産屋さんもたくさんあります。

写真映えがするだけでなく、お土産探しも楽しめます。

なお、中央老街のお店は夜は営業していないお店がほとんどですので、注意してください。

天后宮

現地ガイドが徹底解説!澎湖旅行のプラン作りに役立つモデルルートとコツを紹介!

台湾で信仰されている主要な宗教は、道教です。そしてその道教の神々の中でも、台湾人に最も愛されている女神様が「媽祖」です。

媽祖は実在した人物とされ、航海の安全を見守ってくれると信じられています。

台湾にある道教寺院の中で多いのが、この媽祖を祀るお寺で、澎湖の天后宮が最古かつ最高位の寺院です。

その歴史は400年以上にわたり、他の寺院を圧倒しています。

なお、現在のお寺は日本時代に建てられたもので、100年以上前のものです。釘を一切使わない伝統的な工法で建てられた木造建築には、細部に至るまで細かい彫刻が施されており必見です。

篤行十村

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「篤行十村(ドゥーシン・スーツアン)」は、かつて日本時代に軍人の居住地として建設された、歴史ある村です。

この地区は、戦後には中華民国軍の居住地として利用されたため、木造家屋とコンクリート造りの家屋が入り混じった珍しい景観を見せています。

現在は、この地区は美しいリノベーションを施され、お土産屋さんやカフェなどがオープンし、多くの写真スポットとして観光客からも人気を集めています。ここでは、歴史に興味のある方はもちろん、写真を撮ることが好きな方にもおすすめです。

金龜頭砲台

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今から約650年以上前、明朝(1368年から1644年)の時代からすでに存在していたという、歴史ある砲台です。

かつて弾薬庫や宿舎として利用されていた建物や、大砲が置かれていた台座の跡が残されています。

ですが、ここでもっとも注目したいのは、日本時代に掘られたという地下坑道と、その先の海岸に残されている巨大な鎖です。

ここでは驚くべきことに、敵艦の侵入を防ぐため、海面から海底まで広がる長さ1km超の巨大なネットを対岸の岬の間に毎晩張り、まるで家の戸締りのように海を守っていたというのです。

いつからかは分かりませんが、1987年ごろまでそれが行われていたということで、なんとも信じられないお話です。

なお、地下坑道に入るには、ガイドツアーの参加が必要です。時間も決められているので、地下坑道に入りたい方は事前に確認をお忘れずに。

また、鎖がある場所は足場が不安定なため見に行こうとすると止められます。遠目から見るだけに留めるか、思いを馳せるだけにしておきましょう。

旧郵便局と旧水上警察署

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馬公市街地には、日本時代の建築物がいくつか残されています。

緑色の外壁をしている瓦屋根の建物は、日本時代に建てられた当時の郵便局です。そして、斜め向かい側にあるのは、日本時代に水上警察署だった建物です。

この2つは、現在は博物館として一般公開されており、2023年時点では、澎湖近海で行われている水中考古学の成果を展示する博物館となっています。

ただの博物館とは一線を画し、最新のAR技術を駆使したエンターテイメント的な施設としても注目されています。大人から子供まで誰でも楽しめること間違いなしです。

郵便局と水上警察署以外にも、税関や県政府庁舎など、現役で使用されている日本時代の建築物も多数存在します。

媽宮城(順承門)

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清朝末期の1886年に建てられた城門と城壁です。当時、馬公市街地の中心部は「媽宮城」と呼ばれる壁で囲まれた場所でした。

6つの城門があったものの、現存して当時の面影を残しているのは順承門だけです。ちなみに、お城とは言っても、城郭があったわけではなく、万里の長城のような壁で囲まれたエリアのことです。

ただの石垣に見えますが、実際には100年以上もの歴史があります。この歴史的な城門と城壁の前に立つと、歴史的な魅力を感じるだけでなく、この建物が今も残っていることにも感動を覚えることでしょう。

生活博物館

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市街地からは少し離れていますが、ぜひ足を運んでいただきたいのが、澎湖で最大規模の博物館、生活博物館です。

その名の通り、澎湖の人々の生活に密着した展示が豊富にあり、季節ごとの伝統行事の再現や、離島「望安」の集落のジオラマ、ダブルハートで有名な石滬(海の中に建てられた石垣状のトラップ)の模型など、見どころがいっぱいです。

市街地から徒歩だとちょっと遠いのですが、澎湖観光の前に行くと、その後の旅行をより楽しめるようになります。

金色雙島

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市街地散策を楽しんだら、わずか15分の船旅で別世界に行ける離島ツアーに参加しましょう。澎湖にはたくさんの離島がありますが、そのなかでも「桶盤」と「虎井」の2つは市内から行くことができ、船に乗っている時間も15分ほどと短いので気軽に行くことができます。

出発時間も15時ごろと遅めなので、午前中は市内散策を楽しめるため、時間を有効に使えます。

どの島でも迫力のある柱状玄武岩と、素朴な離島の風景を楽しめます。

ただし、港に帰るには19時ごろになりますので、この日に帰る方は飛行機の時間に気をつけてください。余裕がない方は、このツアーを外したプランをお楽しみください。

澎湖旅行のプラン作りのまとめ

3泊4日を想定したモデルルートは、参考になりましたか? 実際の滞在日数に合わせて、好きな日のモデルルートをベースにして、ぜひ充実した澎湖旅行をお楽しみください。

ポイントをまとめると以下のようになります。

  1. 本島エリアは北側と南側に分けて周るのがオススメ
  2. 時間がなければ1日でも本島エリアを周れるけど、綿密なプランニングが必要
  3. 太陽の位置や潮の満ち引きの状態で景色はガラリと変わる
  4. 離島ツアーの参加には丸一日確保した方が無難(金色雙島は半日でOK)

それでは、楽しい澎湖旅行を! また、ガイドのご依頼やレンタカー、離島ツアーの手配についても、お気軽にご相談ください。

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