全長2.5キロの「跨海大橋」は澎湖(ポンフー)のシンボル
建設当時は東南アジア最長の橋
澎湖(ポンフー)のイメージや絵葉書に必ずと言っていいほど登場するのが、澎湖の白沙(Báishā|バイシャー)と西嶼(Xīyŭ|シーユウ)をつなぐ台湾最長の橋「跨海大橋(Kuàhǎi dàqiáo|クワハイ ダーチャオ)」です。
現在の跨海大橋は2代目で全長は2,494メートル、初代の跨海大橋は2,478メートルで、完成した1970年当時はなんと東南アジアで最長の橋でした。
この写真の先にある西嶼は澎湖諸島の中で2番目に大きな島なのですが、橋が無い頃はもちろん船でしか行くことができませんでした。
ところが、現在跨海大橋が架かっている白沙と西嶼の間の海「吼門水道」が曲者でした。
内側と外側の海の高低差が激しく、さらに狭い溝状になっているので潮の満ち引きによって急流が生まれ、船の航行がとても困難だったのです。
橋がかかっている今でもその名残を見ることができます。
跨海大橋にまつわる逸話
そこで初代の橋の建設が1965年に始まり1970年についに白沙と西嶼が橋で繋がることになりました。
しかしながら約20年の波風により初代の橋の老朽化が進んだため、1984年に現在の2代目跨海大橋の建設が始まり、1996年に現在の橋が完成しました。
なお、今の跨海大橋の隣には初代の橋脚の一部が今も残されています。
ちなみに入り口のアーチの文字が右側に寄っている理由は、真ん中に文字があると観光客が記念写真を撮ろうとして道路の真ん中に立ってしまい危ないからだそうです。
また、古い橋脚が残されているのはそこを住処にしていた海鳥がたくさんいたからなんだとか。
2代目の橋も使われ始めてからもう20年経つので、2016年に新しい跨海大橋を建設するという話題が持ち上がりましたが、さてどうなるのでしょうか。