台湾の離島「澎湖(ポンフー)」へのアクセス方法・行き方

澎湖(ポンフー)への行き方

澎湖(ポンフー)は、台湾と中国の間の海「台湾海峡」の中ほどに位置する美しい離島です。離島への交通アクセスといえば、飛行機と船! とはいえ、

「澎湖に行ってみたいけど、そもそも行き方が分からない!」

「ぶっちゃけ飛行機とフェリーとどっちがオススメなの?」

という方々のために、このページでは澎湖に行くための方法をご紹介いたします。なお、文中の「馬公(マーゴン)」は澎湖の都市です。

また、澎湖は日本ではあまり知られていませんが、台湾では人気の観光地のため、台湾の連休時のチケットは争奪戦となります。

澎湖旅行を計画されている方は、まずご自身の旅行予定日が台湾の連休にあたっていないかどうかを確認しましょう。

? 飛行機で行く
飛行機で行く場合は、台北・台中・台南・高雄・嘉義など台湾の主要な都市から行ける。時間も1時間足らずだ。

? 船で行く
船だと時間がかかるが、離島らしさを味わえる。高雄からの船は通年運行しており、夏季は嘉義からも出航する。

ダイチ
こんにちは、澎湖(ポンフー)在住日本人で、ガイドのダイチです。お客さんがいないときは一日中家にいるので、ご近所さんに無職だと勘違いされているのがささやかな悩みです。
ルル
こんにちは、台湾人のルルです。台北出身なのにだんだん台北のことが分からなくなってきたことに先日ショックを受けました。台北のことは私以外の人にきいてくださいね!

澎湖(ポンフー)に行くなら、フェリーより飛行機がオススメ!

さて、澎湖への行き方としては飛行機とフェリーの2つの方法がありますが、外国人にとってはフェリーで行くメリットはほとんどありません。なぜなら、

  • 台北や高雄などの大都市から港までのアクセスが悪すぎる
  • 便数が少ない
  • 飛行機より欠航しやすい
  • 時間がかかる
  • 船に酔いやすい人は澎湖に到着する頃にはグッタリしている
  • 値段も飛行機とあんまり変わらない

などのデメリットがあるからです。

それでは、1つずつ考えていきましょう。興味がない人は画面をスクロールして下に移動してくださいね。

台北や高雄などの大都市から港までのアクセスが悪すぎる

フェリーは高雄便(一年中)と嘉義便(夏季限定)の2種類がありますが、高雄港も嘉義港も空港や駅からかなり離れています

一方で飛行機の場合は、国際線で台湾まで来て国内線に乗り換える必要がありますが、松山空港や高雄空港を利用すればスムーズに乗り換えが可能です。

ただ、桃園空港に到着した場合は、1時間以上かけて松山空港までMRT(台湾の私鉄)またはバスで移動して澎湖(ポンフー)までの便に乗り換える必要があります。

しかし、空港間には十分な本数の公共交通機関がありますから、それほど困ることはありません。

ダイチ
台北には桃園と松山の2つの空港があり、それぞれ[桃園=成田]と[松山=羽田]のような役割になっています。桃園空港は郊外にあるため台北市内まで1時間以上かかりますが、松山空港は到着したらそこはもう台北です。便利!

便数が少ない

澎湖(ポンフー)までのフェリーのうち、高雄便は週に2〜3便しかありません。1日ではなく週に2〜3便です。

また、嘉義便は夏の間(だいたい4〜9月の間)しか出港しませんが、1日に4〜6便はあります。

一方で飛行機は夏であれば毎日1時間に1本くらいの間隔で運行されています。

飛行機より欠航しやすい

どんな島に行く場合でも、フェリーは飛行機より欠航率が高いです。フェリーは少しでも波が高くなると航海できなくなりますが、飛行機は多少天気が悪くても飛べるからです。

時間がかかる

澎湖(ポンフー)までのフェリーのうち、高雄便は最も早い場合で4時間、嘉義便は90分で到着しますが、飛行機なら30分から50分で到着します。

「飛行機の場合はそれに待ち時間がプラスされるよね?」

と思われるかもしれませんが、フェリーも待ち時間は必要ですから、やっぱり飛行機の方が早く到着します。

それに、海外旅行で移動にたっぷりと時間をかけてもいいよという方は少数派のはず。移動時間も楽しみたいという方は別ですが、

「短い休暇を効率的に使いたい!」

という方はやっぱり飛行機が無難です。

船に酔いやすい人は澎湖に到着する頃にはグッタリしている

船に強い・弱いには個人差がありますが、ふだん船に乗らない方は船に乗っているだけで疲れてしまうものです。

それに船は揺れますので船酔いになる方もたくさんいらっしゃいます。

せっかく澎湖(ポンフー)に到着しても、疲れていたら観光を楽しむどころではありません。

ダイチ
以上のことから、よほど船旅が好きな方でないかぎり澎湖に行く方法は、飛行機一択と考えてよいでしょう。
ルル
ちなみに船酔いに対する一番の特効薬は「寝ること」ですよ!

では、フェリーのメリットは何?

「それでも、フェリーにはフェリーのメリットがあるんじゃないの?」

と思われる方もいらっしゃるでしょう。確かに、フェリーならではのメリットもあります!

  • 飛行機が満席でもフェリーは空きがある場合がある
  • 運賃が安い
  • 船旅を満喫できるので「島に行った感」がスゴイ

こちらも1つずつ考えていきましょう。

飛行機が満席でもフェリーは空きがある場合がある

澎湖(ポンフー)に就航している飛行機は4列の中型プロペラ機なので、一度に乗ることができる客数が100名ほどと少ないのに対し、船は300人から1,000人以上の旅客を収容できます。

また、すでにご説明したとおり飛行機のほうがメリットが多いので利用客が少ないこともあり、飛行機の席を確保できなくてもフェリーの席は余っていることがあります。

ダイチ
台湾の連休の間や繁忙期は飛行機もフェリーも、販売開始日に売り切れることもあるので油断はしないでくださいね。

運賃が安い

飛行機は通常片道2,000元くらいであるのに対し、高雄からのフェリーは860元から、嘉義からのフェリーは1,000元からとお安くなっています。

でも、飛行機も運良く一番安いチケットを取れたら1,000元くらいで済みます。

ルル
2021年の1台湾元はだいたい4日本円くらいなので、飛行機はだいたい片道8,000円、フェリーは片道4,000円くらいということですね。

船旅を満喫できるので「島に行った感」がスゴイ

ぶっちゃけ、台北から50分のフライトで澎湖(ポンフー)に到着してもあんまり島に来たという実感はわきません。

「私は離島が大好きだから、やっぱり船で行きたい。船旅も旅の一部だ!」

という方は絶対にフェリーをオススメします。反対に、そこまでコダワリがないという方は、やっぱり飛行機で行かれるのが無難だと思います。

ダイチ
ちなみに、ぼくの島好きの知人は船で来ました。帰りは飛行機でしたけど。

澎湖(ポンフー)までの具体的な行き方はコチラ

それでは、ここから澎湖までの行き方を出発場所と方法に分けてご紹介します。

台北(松山空港)→馬公空港

台北から澎湖(ポンフー)に行く飛行機は台北の「松山空港」から出発します。

ほとんどのLCCは澎湖の馬公行きの飛行機が出ている「松山空港」ではなく、「桃園国際空港」へ到着しますので、その場合は高速バスか地下鉄(MRT)で移動してください。

所要時間はどちらも60分ほどですが、待ち時間や移動時間も考えると2時間でギリギリ、3時間あれば多少遅れてもセーフという感じです。

高雄空港→馬公空港

日本から澎湖(ポンフー)まで行く場合は、台湾南部の「高雄空港」へ到着してから、澎湖の「馬公空港」へ行くのが一番簡単です。

なぜなら、高雄空港は日本から到着する国際線乗り場と馬公行きの国内線乗り場がつながっているからです。時間さえ合えば高雄→馬公でのアクセスがもっともお手軽です。

台中空港→馬公空港

台中からも2社が運行していますが、便数は少なめです。

台南空港→馬公空港

台南からは立榮航空だけ就航しています。

高雄港→馬公港

島らしさを味わうには、船で行くのがイチバン。高雄からは1社だけ通年運行している「台華輪」が就航しています。4時間以上かかりますが、車を乗せることもできます。

台華輪:1989年に日本の長崎で建造された大型カーフェリー。毎日運行しているわけではないので注意。

嘉義(布袋港)→馬公港 ※夏季限定

夏の間は主に3社が嘉義にある布袋港から船を出しています。

高雄からだと4時間以上かかりますが、布袋からでしたら90分ほどで到着します。

布袋までのアクセスが大変ですが、嘉義には阿里山など周辺観光地が豊富ですので、嘉義と澎湖(ポンフー)の組み合わせもオススメです。

澎湖(ポンフー)への行き方

台湾の連休シーズンに注意!

澎湖(ポンフー)のオンシーズンである4月〜9月、特に台湾の連休時には飛行機のチケットが取りづらくなります。

予約の受付が始まった瞬間に予約をしてもチケットを取れない場合がありますので、澎湖旅行を計画される際には台湾の連休シーズンは避けましょう。

澎湖(ポンフー)のホテルや民宿、移動手段について

シェラトンホテルや、ディスカバリーホテルがおすすめです。

もちろん、ラブポンフーのゲストハウスもぜひご利用くださいね。

それ以外の宿を予約される場合は、市街地にある宿を選びましょう。でないと身動きが取れずに大変なことになります。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

? 澎湖(ポンフー)へのアクセス方法

澎湖(ポンフー)は独立した『県』なだけあって交通手段は多い。

ただし夏と冬では便数が異なるので要注意。夏は多くの便があるが、週末や台湾人の休み期間中はすぐに満員になることも。冬は余裕があるが便数が少ないので乗り継ぎに工夫が必要だ。

日本から行く場合は、台北か高雄からの飛行機が無難だ。

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