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干潮時にだけ道が現れる澎湖(ポンフー)の奎壁山

干潮時にだけ道が現れる澎湖(ポンフー)の奎壁山

「トンボロ現象」を知っていますか? トンボロ現象とは、普段は海によって分けられている陸地と島の間に、潮が引いた時に道が現れて陸続きになる現象のことです。このような地形は日本にもいくつかあり、特に香川県の小さな島「小豆島」で見られるトンボロ現象は「エンジェルロード」というロマンチックな名前まで付けられて有名な縁結びスポットになっています。私が行った時は一人旅、それも潮の時間が分からずに行ったので膝まで濡れて500メートルの海を歩きましたが…。

それはともかく、普段は海の底に沈んている道が干潮の時、つまり1日に2回だけ現れるだなんて面白いと思いませんか? 澎湖にもそんなトンボロ現象が見られる場所があり、それが湖西郷にある「奎壁山遊憩區(kuí  bì shān yóu qì qū|クイビイシャン)」です。

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Q. 潮が引いて渡れる時間は?

A. ウェブサイトでチェック!

潮の満ち引きは毎日異なるので、トンボロを渡れる時間も毎日違います。こちらのウェブサイト(奎壁山摩西分海查詢系統)なら、道が渡れる時間を簡単に確認できます。

奎壁山遊憩區に行くと、海の向こうにある島「赤嶼(chì yŭ|ツーユゥ)」にすぐに気づくことでしょう。この赤嶼までの間は満潮時には海水によって陸地と赤嶼が分けられていますが、ひとたび潮が引き始めるとS字型の道が浮かび上がります。

トンボロはゴツゴツとした玄武岩で構成されている。

普段は危険なため赤嶼につながる海岸には下りることができませんが、潮が引いた時には柵が開かれて自由に海に現れた道(トンボロ)の上を歩いて赤嶼に渡ることができます。距離は約300メートルあり、この時に注目して欲しいのが足元の道です。澎湖はそのほとんどが玄武岩で構成されているため、当然この道も玄武岩でできています。何気なく歩いていると気づきませんが、じっくりと見ると細かいでこぼこになった地形や、まん丸の岩、細長く伸びた岩脈など、今から1千万年前に作られたと考えられる貴重な地形がたくさんあります。

「壺穴」と呼ばれるでこぼこの地形

角ばっていた玄武岩が風で削られて丸くなったもの

球状に風化し海で侵食された玄武岩

帯状に隆起した玄武岩

さらに、赤嶼に向かって左側には世界最古の漁具と言われる「石滬(shí hù|スーフー)」を見ることもできます。石滬とは、石を積み上げて作られたワナの一種で、潮が満ちた時に魚を追い込み、潮が引いた時に捕まえる漁法に使われています。潮の干満が大きい場所ほど作りやすく、澎湖はその条件に合っているので世界で最も石滬が多く現存しています。昔の人は潮の干満が大きいことに注目して、奎壁山に石滬を作ったんですね。

干潮時には玄武岩をていねいに積み重ねて作られた石滬(スーフー)も姿を現す。

独特の地形を楽しみながら歩くとやがて赤嶼に辿り着きます。赤嶼にはきちんとした道はありませんが、山の上まで登ることができます。山の上からは見晴らしが良く、また直径20メートルの大きさの火口跡もあります。その名の通り赤嶼には赤い岩がたくさんあり、それらは鉄分を含んだ岩が酸化したために見られるものです。

ちなみに、奎壁山(kuí  bì shān|クイビイシャン))はもともと「亀壁山(guī bì shān|グイビイシャン)」と呼ばれており、その由来は海から見た時に大きな亀が寝ころがっている様子に見えたからだそうです。ちょうど赤嶼から帰る時には奎壁山を海から眺める格好になるので、亀に見えるかどうか確かめてはいかが?

北寮遊憩區のお手洗いはアーティスティック

インフォメーションセンターでは飲み物も注文できる

また、奎壁山遊憩區にある「北寮奎壁山地質公園」は2015年11月1日に静岡県西伊豆町にある「堂ヶ島公園」と友好公園になりました。堂ヶ島に行ったことのある方には奎壁山と赤嶼にも親近感がわくのではないでしょうか。なお、奎壁山遊憩區には駐車場のほか、お手洗いとビジターセンターも完備されています。

奎壁山遊憩區

奎壁山遊憩區

奎壁山遊憩區

  • 場所:885 澎湖縣 湖西鄉 北寮村
  • アクセス方法:
    • バイク/車:馬公市内から約30分。馬公市内から中華路 → 東衛(直進)→ 県道202号 → 成功村 → 西溪村 → 湖西村 → 左折して澎14号へ進むと到着。
    • バス:「北寮線」または「龍門線」に乗り北寮で下車。

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