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たった1本の巨樹ガジュマルに守られたお寺「通梁保安宮」

たった1本の巨樹ガジュマルに守られたお寺「通梁保安宮」

壮観! 超巨大ガジュマルが覆う神秘的な寺院

澎湖(ポンフー)を訪れたら絶対に外せない絶景スポットが、ここ「通梁保安宮(tōngliáng bǎoāngōng|トンリャン バオアゴン)」です。このお寺はうっそうとしたガジュマルに覆われているのですが、なんとたった1本のガジュマルが元になっているんです。

このガジュマル、一体どれくらい大きいのかというと、枝が覆っている面積がなんと660平方メートル(約200坪)! もちろん台湾最大のガジュマルです。

いわゆる「巨樹ガジュマル」は鹿児島や沖縄の離島に数多くありますが、こんなに圧倒的サイズのガジュマルはどこにもありません。

例えば、日本一のガジュマルと言われている沖永良部島のガジュマルの枝振りは22mですので、単純計算では380平方メートルほど。それと比較すると、通梁保安宮のガジュマルは日本一のガジュマルの倍近くの大きさがあるということになります。

さらに樹齢も全然違います。日本一のガジュマルの樹齢が約100年に対し、通樑保安宮のガジュマルはなんと300年! けれどこのガジュマルはとても元気で、今でも枝を広げ続けています。これから大きくなっても大丈夫なように支柱がすでに作られているぐらいです。

ちなみに、ガジュマルから出ている気根の数は100本近くあり、その数は91本とも97本とも言われています。ですが、97という数字は澎湖にある村を全て合わせた数と同じだそうなので、97本だと思った方がロマンがありますよね。

通梁保安宮に伝わる伝説

それでは、このガジュマルは一体いつ誰が植えたものなのでしょうか?

これについても諸説あり、1673年にアモイからやって来た商船が難破し、その船に載せられていたガジュマルの苗を鄭興さんが拾い、林瑤琴さんが植えたというものや、盆栽を載せた商船がやって来て、その船に載せてあったガジュマルの苗を植えたというもの、はたまた、商船から転がり落ちて海岸に流れ着いた苗を植えたものというなど様々です。

今となってはガジュマルの由来は誰にも分からなくなってしまいましたが、昔の偶然が今の壮大な風景を作り出したと思うと感慨深いです。

王船の漂着から始まった通梁保安宮

もちろん、通梁保安宮にも300年を超える長い歴史があります。今から300年以上前の順治2年(1645年)に「王爺」という神様を乗せた船「王船」が中国大陸から流れ着いたことから通梁保安宮の歴史が始まります。

ちなみに、王船とは王爺が天界へ帰るために造られる宗教的な船で、澎湖(ポンフー)を代表する伝統文化の一つです。なお、この船に乗っているのは王爺とその侍従たちだけ…。そう、人間は一人も乗っていない船です。

王船の文化は、今でも中国の福建省と台湾南部で受け継がれており、王船を海辺で燃やす場合と、本当に海に流す場合と2通りの方法があり、現在では海辺で燃やすのが主流です。

同じく台湾の離島である「小琉球」でも王船の漂着によって始まった儀式があるので、昔は実際に海に流すことが多かったのでしょう。

澎湖ではこの王爺信仰が盛んなことでも有名なので、運が良ければ王船に関する祭典を見ることもできます。

せっかくですので、ガジュマルを見るだけではなく、寺院のなかにも入ってお参りをしましょう。はるか昔、海からやってきた王爺が祀られていると思うと、とても不思議な気分になります。

元祖サボテンアイスもお忘れずに

さて、通梁保安宮のガジュマルに感動し、お参りを済ませたら澎湖名物の仙人掌(サボテン)アイス食べるのがオススメ。

通梁保安宮のすぐ横のお店でも仙人掌アイスを食べることができますが、海に向かって右側の道を歩いたところにある「易家」というお店が元祖なので、できればここで食べたいところ。

ちょっとクセのある風味がいかにもサボテンらしくて美味しいです。何よりもサボテンのアイスなんて、珍しくて面白いですよね。

お店の目の前には海が広がっていますので、澎湖の海を眺めながら食べると澎湖旅行の良い思い出になることでしょう。

通梁保安宮の位置

通梁保安宮

通梁保安宮

  • 場所:884 澎湖縣白沙鄉通樑村149號
  • アクセス方法:
    • バイク/車:馬公市内から約45分。県道203を進み、東衛で白沙方面に左折。中正橋と永安橋を超えて白沙鄉に入り、講美、港子、赤崁、後寮などを超えた先に「通樑保安宮」の標識がある。
    • バス:「通梁線」か「外垵線」に乗車し、「通梁站」で下車。
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