無料で楽しめるミニミニ水族館「水産種苗繁殖場」
澎湖(ポンフー)には立派な水族館もありますが、入場料が大人300元とちょっとお高めです。そこで、できればリーズナブルに澎湖の海のことを知りたいという方にオススメなのが、澎南エリアの嵵裡(スーリー)にある「水産種苗繁殖場」通称「種苗場」です。
この施設の1階では海洋生物の養殖を行っており立ち入り禁止なのですが、この施設の2階には1階の様子を見下ろせる場所や、養殖している生物を観察できる水槽、ふれあいコーナー、様々な資料が展示されています。
水族館と比較すると小規模ではありますが、無料で手軽に楽しめるので、澎南に来たらぜひ訪れたい場所です。
ふれあいコーナーには、ヒトデやナマコ、ウニなどがいます。こちらの生物は定期的に入れ替えがあるので、珍しい時にはカブトガニの子どもがいることも!
ウニは貝殻を体にくっつけて隠れているのが可愛らしいですね。でも貝殻をとるとウニは不安になってしまうので取らないであげましょう。
また、生物に触る前には必ず手を洗ってください。手洗い場はふれあいコーナーのすぐ横にあります。触るあとだけでなく、触る前にも手をきれいにしてくださいね。
さらに3階には嵵裡ビーチを一望できるテラスもあります。海の目の前なので景色は抜群ですし、夏でも海風が吹いてとても快適です。
カフェ風のテーブルとチェアまであるので、近くのセブンイレブンでコーヒーを買ってここでのんびりと飲むのもいいですね。
テラスからは、「桶盤嶼(トンパンユー)」と「虎井(フージン)」という離島が見えます。どちらも馬公の港からわずか15分ほどで到着する離島で、美しい柱状玄武岩があります。どちらの島も人口は少ないですが、小学校のある有人島です。
水産種苗繁殖場では、怪我をしたウミガメや自力で孵化できなかったウミガメの保護活動もしており、成長したウミガメを嵵裡ビーチに放流することも。
そうした活動が実を結び、近年では嵵裡ビーチに産卵にやってくるウミガメが増えています。ウミガメの卵の周りには柵が張られていますので、皆さんも嵵裡ビーチで遊ぶときは気をつけてくださいね。
今回ご紹介した水産種苗繁殖場は、無料で澎湖の海洋生物と触れ合えるお得な施設です。また、館内の色々なところにある漂流ゴミを利用したアート作品にもぜひ注目してみてください。