澎湖(ポンフー)の中央街は台湾で一番歴史のある「老街」!
台湾でもっとも歴史の古い商店街
「老街」とは、その名の通り『古い街(Old town)』という意味で、昔栄えていた台湾の田舎町には必ずある商店街です。
老街には伝統的な建築物をそのまま生かした街並みが保存されており、台北「淡水」の老街のように、その街の観光の中心地になっていることが多いです。
澎湖(ポンフー)の老街「中央街」もその一つで、なんと台湾で一番古い老街です。
今をさかのぼること400年以上前の1604年にはすでに存在していたことがわかっているのですから、大変歴史の長いことが分かります。
そんな澎湖の中央街も往年のたたずまいを残しつつ観光地として活用されており、車がギリギリ入れるかどうかという狭い路地にはお土産やさんやカフェなどがぎっしりある楽しい空間になっています。
もともとは「大井街」という名前だったようで、その名前の由来と思われる井戸「万軍井」もあります。
ここは1984年に「中央街古跡保存区」に指定されたのですが、法令によって建物の改築や取り壊しができなくなってしまったため、だんだんと空き家が増えてしまうという問題が発生しました。
そこで澎湖県政府が中央街を2003年に再度整備し、美しくノスタルジックな老街が蘇ったという経緯があります。
中央街では足元に注目!
澎湖(ポンフー)の中央街は昔ながらの街並みばかりに注目してしまいますが、本当に面白いのは足元です。
よく注意しないと見過ごしてしまうのですが、なんとすべての建物の入口の足元には、その建物のプロフィールが書かれているんです。
そこには、日本時代にその建物が何に使われていたのかということと、日本人が去り台湾になった後に何に使われていたのかが書いてあります。
例えば、現在写真館になっている建物のプロフィールを見てみると、日本時代には酒蔵で、台湾になってからは布が売られていたことが書いてあります。
このようにして中央街の街並みを改めて見てみるとすごく面白いですよ。
中央街には見所がたくさん
そのほかにも国家三級古跡に指定されている「四眼井」や「施公祠」「万軍井」などはもちろん、澎湖(ポンフー)ならではのお土産を置いたお店や、おしゃれなカフェなどもたくさんあります。
さすがに観光の中心地になっているだけあってユニークなお店ばかりです。それほど広くはないのでゆっくりと散策できますよ。