台湾のお年玉は日本とちょっと違う。日本人女性がうらやましがりそうな安太座なるものも?

お正月と言えば色々ありますが、子供の頃に嬉しかったのは親戚からもらえるお年玉ですよね、ですよね?

我が家はお小遣い制だったのですが、お正月はお年玉のおかげで臨時収入が増え、何を買おうか頭を悩ませたものです。

このお年玉、実は台湾にもあるんですよ。台湾の場合は、お年玉ではなくて「過年紅包(グオニエン ホンバオ)」といいます。

台湾では赤色が縁起の良い色だとされているので、結婚式や心付け等で誰かにお金を渡すときは赤い封筒、つまり「紅包」に入れて渡すのが一般的です。

そのため、お金を渡すときは具体的な金額を伝えたり「お金」という言葉を使わずに「紅包」と言うこともしばしばあります。

「安心してくれ、君には紅包を用意してあるよ…」なんて風に。

ところで今気付いたのですが、iPhoneで「ほんばお」と打つと変換予測に「紅包」出てくるんですね!

さて、前回の記事(

)でご紹介した通り、台湾でのお正月は「過年(グオニエン)」といいます。そのため、過年に渡すお年玉は「過年紅包」と呼ばれるわけですね。

ただ、この「過年紅包」。日本のお年玉とはちょっと違うところがあります。

日本のお年玉のイメージは、年配の人が年齢の若い人に渡すものですよね。ところが台湾の場合は、子供に渡すのはもちろんのことですが、両親や祖父母などの年配の人にも渡す必要があります。

そしてさらに、「安太座(アンタイズオ)」なる特別なお年玉もあります。これは何かと言うと、夫が妻にあげるお年玉のこと!

ΩΩΩ<な、なんだってー!?

台湾には「安太歳(アンタイスイ)」と言って、厄年に災厄が降りかかってこないようにするためにお寺でつけてもらうロウソク(今はもちろんLEDですが)があるのですが、これにかけて「安太座」と呼ばれているわけです。

なぜそう呼ばれるのかって? そりゃあ奥さんのご機嫌をとる事は、そのまま自分の家庭や身を守ることにつながるからですよ?

これは日本人女性の方、うらやましいのではないですか?

ということで、もちろん我が家でも安太座を忘れずにしておきました。ただ相場がよくわかりません。日本でも縁起の良い数字と言うものがありますが、台湾の場合はこれがもっと複雑なので、間違えたら大変なことになります。

でもまぁ、3,000元ぐらい包んでおけば文句を言われる事は無いだろうと思い、とりあえず3,000元を入れて渡すことにしたのですが、この3000と言う数字、台湾ではあまりよくない数字の模様。

台湾では基本的に偶数が良い数字で、奇数があまり良くない数字です。3000は確かに割り切れるので偶数と言えるのですが、3そのものが奇数なので、基本的に紅包に入れる数字ではないそうです。

では、3,000元渡したかったらどうするのか? この場合は600元として3,600元にするのが正解のとここと。というわけで、慌てて600元を足して3,600元を今年の安太座としました。これくらいで良いですよね?

ちなみに、紅によく使われる金額は、200、600、1,000、1,200、1,600、2,000、2,200、2,600、3,600、6,000、6,600、10,000、16,000だそう。

知り合いの子供には200元くらいで、自分の子供には3,600〜6,000元が相場の模様。両親にはもっとたくさんあげます。

ん? てことは奥さんにはもっとあげなきやいけやいような気がしますね…。

それにしても、子供だけでなく両親や祖父母、さらには奥さんにもお年玉をあげなければならないとは、台湾人のお年玉は大変ですね!

一番ラッキーなのは、お年玉をもらうだけで済む台湾に嫁いだ日本人女性かも?

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