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澎湖(ポンフー)烏崁の元宵節と地方創生

澎湖(ポンフー)烏崁の元宵節と地方創生

ここ数年、澎湖(ポンフー)の元宵節でもっとも注目されているのが、烏崁のお寺「靖海宮」です。烏崁の元宵節の特徴はとにかく派手だということ。お寺は音楽に合わせて次々に色を変えるライトショーによって彩られ、元宵節に欠かせない亀は烏崁名物のキャベツで作られます。そして、広場にはパフォーマンスステージと夜市の屋台が並び、とてもにぎやかです。

子どもの姿をした神様「三太子」によるダンス
澎湖の元宵節では最大規模の夜市

澎湖の元宵節の定番となっている亀はお米で作られることが多いのですが、烏崁の亀はキャベツで作られています。2016年には全てキャベツで作られていたそうですが、2017年はキャベツとサンゴ石を合わせた亀でした。

サンゴ石も澎湖では家や魚のトラップを作るときに使われてきた歴史があり、澎湖の生活からは切っても切れない深い関係があります。烏崁の名産品とサンゴ石のコラボレーションはいかにも澎湖らしいものだと思いませんか?

なお、この亀は澎湖ならではの「乞龜」という文化によって作られる「縁起物」です。乞龜とは、元宵節の際に神様からいただいた縁起物(もっとも一般的なのは、お米で作られた「米龜」やお餅または1元玉で作られた亀ですが、それ以外にも様々なものがあります。)を翌年に増やして返すという文化です。

乞龜の歴史はかなり古く、元々はロウソクだったと伝えられています。そして、子孫繁栄や平和・安全の象徴である亀の形が一般的になり、1980年ごろには人々に分けやすいという理由でお米を使った米龜が誕生しました。

元宵節中は、澎湖各地のお寺で米龜が作られるので、ご当地米龜を見て周るのも澎湖ならではの楽しみ方です。 各廟につき1つ〜3つしか作られない大きな米龜は、ポエ占いで神様に選ばれた人が持ち帰ることができますが、翌年には今年より多いお米をお寺に奉納する義務があります。その代わり、米龜をもらえた人はその年に必ず商売が繁盛するのだと信じられています。

ポエ占いとは?

台湾のお寺で神様にお伺いをたてるときに使う占いです。

方法は、片面が平らでもう片方が丸みを帯びている木製の三日月型のポエ(写真手前)を床に落とすというもの。

2つのポエが床に落ちたときに平らな面が下になっているものと、上になっているものがある状態(聖杯)だと縁起が良いとされ、一般的にはこの状態が3つ続くと良いと考えられています。

そして、この米龜そのものも神様と考えられているので、米龜は「小法」という儀式が執り行われることによって完成します。小法とは、子どもが神様のために行う伝統的な儀式のことで、お寺の多い澎湖では日常的に目にすることができます。

一方で、小法が今でも行われているのは澎湖だけと言われているため、台湾全体ではたいへん貴重な伝統儀式だと言えます。ちなみに、小法の「小」は子どものことなのですが、最近は少子化のため大人が行う小法も増えています。そうした儀式は冗談で「大法」や「老法」と呼ばれることも…。

さて、そんな亀の前には2本の行列がありました。見に行ってみると、ポエ占いをして聖杯が3つ続くとキャベツや大頭菜という野菜がもらえるイベントが行われていました。

ちなみにラブポンフーメンバー2名は惨敗。ところが村おこしNPO法人ECOFFの村おこしボランティアに参加して来ていた学生は見事大頭菜をゲットしました。と言っても大頭菜を持って帰るわけにはいかないので引換券を記念に持って帰ることにしていました。やはり欲が無い人の方が当たるのかもしれませんね(^^;

ポエ占いをする学生

三太子と記念写真

外按の元宵節と同じく、烏崁でも夜市やライトアップ、パフォーマンス、花火と盛りだくさんのイベントを楽しめるので、澎湖の元宵節では外すことのできない場所です。

ところで、烏崁が元宵節にこれほど力を入れるようになったのはここ数年のことだそう。それまでは元宵節に烏崁の名前を聞くことはほとんどなかったと言います。それではなぜ今ではこんなに有名なお寺になったのでしょうか?

実はその仕掛け人は台湾からUターン移住した若者なんだそうです。ただ単純にド派手なイベントをするだけでなく、烏崁名物のキャベツを使った乞龜を作ったり、できるだけ若者に受け入れられるように伝統文化をアレンジしているところなど、日本の地方創生においても十分学べるところがたくさんありました。来年以降も、烏崁の元宵節は要チェックですね!

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