夏と冬で違うキレイを楽しめる龍門ビーチ
四方を海に囲まれた離島澎湖(ポンフー)には、数えきれないほどのビーチがあります。その中でも龍門(ロンメン)ビーチは、夏と冬とでまったく異なる姿を見せてくれる特別なビーチです。
龍門ビーチは湖西(フーシー)エリアにあり、澎湖本島の東側に位置します。周りにはこれといって特徴的な観光スポットも村もなく、やや奥まったところです。
そのおかげで人がほとんどいないので、プラベートビーチのような雰囲気を味わえます。しかも、その割には立派なお手洗いとシャワーが備え付けられているので、穴場的スポットとも言えます。
季節風がない夏の季節は、こんなに穏やかな海が広がっています。ビーチは砂と細かいサンゴでできており、いかにも南の島的な雰囲気を味わわせてくれます。
また、毎年9月〜10月ごろにはタコ上げ祭りも行われ、龍門ビーチの上に大小様々なタコが浮かび壮観です。
一方、季節風が吹く冬の間はその景色を一変させます。北東からの風の影響をもろに受けるため、白波が何個も何個も同時に立つという荒々しい様子を見せてくれるのです。
とても海で泳ぐことはできませんが、白波が打ち寄せる様子が美しいことから、「龍門鼓浪」の名前で旧澎湖八景に数えられていました。
さらに、こうした風を利用したアクティビティー「カイトサーフィン」も盛んに楽しまれています。
龍門は台湾の中でもカイトサーフィンに打ってつけの海なので、そのために移住してきた人もいるほどです。
龍門ビーチは、澎湖の他のビーチと同様、急に深くなっている場所があり、ライフセーバーもいないため、遊泳には正直オススメできません。
しかし、夏も冬もそれぞれに美しい風景を見せてくれますし、周辺にある海沿いの道をバイクや車で走るのはとても気持ちいいです。
ぜひ、季節を問わずに訪れてみてください。ただ、冬は風が強いので安全には十分お気をつけください!