澎湖では牛もまだまだ現役で働いています!
こんにちは、台湾の離島「澎湖(ポンフー)」に移住した日本人のダイチです。
台湾で暮らしていると日本では想像もつかない出来事がたくさん起こりますが、澎湖ではもっといろんなことが起こります。
そう、例えば、牛。
澎湖には農耕牛が現存するというウワサだが…
澎湖では肉牛でも乳牛でもない牛が放し飼いされているのを時々目撃します。
不思議に思って澎湖の友達に聞いてみると「ああ、あれね、畑を耕してるんだよ。あと肉牛もいる。」とのことだったのですが…、ってマジで!?
今この時代に、iPhoneとかたくさん作っている台湾で牛で畑を耕している人がいるの!?
持続可能な農業目指してる人が聞いたら飛びつくよ、それ!
とびっくりしました。びっくりしません? しますよね?
しかしここは日本ではありませんので、話を鵜呑みにせず自分で確認しないと結論を出さないようにして暮らしています。
そんなわけで、市場で澎湖産の牛肉が売られているのを目撃して、とりあえず肉牛はいることは確認できたのですが、牛で畑を耕している現場にはなかなかお目にかかれませんでした。
そんなある日、南寮(ナンリャオ)を車で走っていると妻が「あ、牛で畑耕してるよ、すごいね〜。」と一言。慌ててUターンして見てみると本当にいるではありませんか。
写真を撮っていいかと聞くとベーベー(おじいさん)は快く応じてくださいました。
しかもわざわざ立ち止まってカメラ目線というあたり、かなりサービス精神旺盛です。
お忙しいにもかかわらず、お話もたくさんしてくださりました。
どうやらこの日は、サツマイモを掘り返した後にピーナッツを植えるための作業をしていたそうです。
ピーナッツは澎湖の名産なのですが、近年は植える人が少なくなってしまったため高価なものになっています。
5〜6月ごろに収穫だそうで、もう一度ここに来たら直売してもらえるようお願いしました(笑)
ベーベーの話によると、南寮には今は4頭しか農耕牛がいないんだとか。昔は60頭も70頭もいたそうで、かつては大切な仲間だったんですね。
牛の寿命はどれくらいなのかと聞いてみると、10歳を過ぎると動かなくなるので自分で死ぬとおっしゃっていました。
ちなみに…、動かなくなってしまった牛を食べることももちろんあり、味は美味しいということ。
というわけで、澎湖には本当に農耕牛が現存していました!
そういえばクリスマスの時には、サンタクロースに仮装した人がトナカイならぬ牛に引かせた牛車でパレードをしていました。
澎湖では牛もまだまだ現役で働いているようです。