大雨が降るも、午後は快適な気温になった1日ガイド
台湾生活情報誌「悠遊台湾」を見てガイドをご依頼いただいたご夫婦の澎湖(ポンフー)1日ガイドをしました。
7月はずっと天気がよくて猛暑がつづいていたのですが、数日前から天気がくずれ、なんと当日は雨模様となってしまいました。
当日の降水確率は日中は30%で、朝出発時にはぎりぎり雨がふっていない…という空でした。
大雨の場合は屋内施設を多めにご案内するなど、もしもの備えは常にしているのですが、その場の天候で臨機応変にルートを変更するということで、定番の北側ルートにご案内いたしました。
結果、午前中はポツポツ雨が降り、ちょうど昼食時に大雨が降りましたが、その後は雨は降りませんでいした。
お天気が不安でしたが、結果としては8月なのに涼しくて過ごしやすい1日ガイドとなりました。雨は雨で良いものですね。
風力発電所
澎湖(ポンフー)らしい観光スポットの多い北側に行くときには、必ず風車が建っている島「中屯」を通ります。
潮が満ちている時と引いている時とでまったく姿が変わるので、ここでは風車だけでなく、台湾最大の面積をもつ干潟についてもご紹介しました。
跨海大橋
いかにも澎湖!という景色といえば、やっぱりこの跨海大橋ですね。台湾最長の橋は全長約2.5km。まるで海の上を走っているかのような爽快な気分になります。
大菓葉柱状玄武岩
澎湖に来たら必ず見たいのが、この迫力満点の柱状節理ですよね。ほとんどの柱状玄武岩は海からでないと見られないのですが、大菓葉柱状玄武岩は内陸にあるのでいつでも見ることができます。
なんでここだけ内陸にあるのか? なんでこのような形になるのか? など景色を見ながら地質にまつわるお話を楽しんでいただきました。
もちろん、ジェラートも。カボチャとメロンを召し上がった後、店長が今年最後のマンゴーアイスをご馳走してくれるというラッキーなこともありました。
小門のイカにゅうめんとイカ炒飯とクジラ洞
めずらしく涼しい日だったので、あたたかい食べ物が美味しいはずと思い、小門という島の食堂街で昼食を取りました。
手延べそうめんも澎湖の特産品なのですが、台湾の人って、そうめんを冷たいそうめんとして食べる習慣がないんですよね。
そうめんは全部あたたかいにゅうめんになります。日本人にとっては真夏ににゅうめんは…と思うので、夏の間はあまり案内しないのですが、今日は特別です。
久しぶりに食べるイカにゅうめんも美味しかったです。お客さまは、イカにゅうめんとイカ炒飯、それから世にも珍しい?ハリセンボンの皮を召し上がりました。
新鮮なイカと、コリコリの歯ごたえが美味しいハリセンボンの皮、どちらにもご満足いただけたようです。
と、昼食を食べている間に大雨が降ってきたので少し休憩し、雨が弱まってからクジラ洞に行きました。
大自然が作った巨大なアーチは、まさに絶景です。小門を出発した後は、一度も雨は降らず、涼しくて快適な1日となりました!
內垵のビーチ
昼食とクジラ洞までの往復の散策の後は、澎湖本島でイチオシのビーチを高台から眺めていただきました。
市内から遠いのがネックですが、遠浅で安全ですし、無料のシャワー、更衣室、お手洗い、東屋がある內垵のビーチは遊泳するにはぴったりです。
漁翁島灯台
そして、澎湖本島の端っこにある灯台へ。この灯台はなんと200年以上の歴史がある台湾最古の灯台なんですよ!
真っ白に塗られた敷地内はどこか外国のような雰囲気があります。
昔の灯台の写真や、迷彩柄に塗られていた頃の灯台の写真をお見せしたり、敷地内にある秘密についてご案内しました。
西嶼西堡壘
澎湖にはたくさんの軍事遺跡が残され、観光用に整備されています。定番コースの場合は、状況に応じて1〜2か所だけご案内していますが、軍事遺跡めぐりだけでも1日満喫できるくらいあるんですよ!
今回は午前中に雨が降っていたので、雨が一番似合う西嶼東臺をご案内しました。
うっそうとしたガジュマルにおおわれた、日本時代の軍事施設の跡です。澎湖の数ある軍事遺跡のなかでも最大規模のものですね。
牛心山
山の上半分だけ柱状玄武岩がむき出しになっている不思議な山です。2021年ごろに整備されて公園になり、牛心山も近づいて見られるようになりました。
潮が引いていると、すぐ近くに石滬という海のなかに作られた石垣を見ることもできます。
また、近くに海兵隊の基地があるため季節によってはムキムキの軍人さんがたくましい体を見せながら走っていることも。
二崁の古民家集落
お客さまからの人気が特に高い二崁(アーカン)。ここには玄武岩とサンゴ石が積まれてできている古民家群があります。
ほとんどの古民家がお土産屋さんやレストランになっており、特にドリンクが豊富です。
一番人気はサボテンジュース。今回のお客さまはお酒をたしなむ方でしたので、サボテン&パイナップルジュースのほか、サボテンビールを注文されました。カクテルのようで美味しいと評判でしたよ。
竹湾のカニ博物館
竹湾といえば、これまでは地下にウミガメが泳いでいるお寺が大人気だったのですが、つい最近、ウミガメは数十年を暮らしたお寺を離れて水産試験場に引っ越しをしました。
ウミガメをお見せできなかったのは残念でしたが、ウミガメがいた場所は独特の雰囲気があるので、それを見るだけでも面白いですね。
そして、そのお寺の横にあるカニ博物館も見逃せません。2021年までは入場料が30元必要でしたが、今年から無料になりました。
なかには数百を超えるカニの標本があり、お客様もこんなにたくさんのカニがいるものなのかと驚かられていました。
永成の古民家集落跡
二崁は今でも整備されてにぎやかな観光地になっていますが、それとは打って変わって、ありのままの姿が残されているのが永成古厝です。
この村は300年以上前に作られたのですが、いろいろあって放棄され、朽ち果てるままの古民家が残されています。
本来の澎湖の伝統的な家屋を見ることができる貴重なスポットです。
元祖サボテンアイスとガジュマル、そしてイカだんご
もう一度跨海大橋をわたり、サボテンアイスの創始店として知られる「易家」でサボテンアイスを召し上がっていただいた後、すぐそばにある台湾最大のガジュマルとその先にあるお寺をご案内しました。
広場を覆い尽くすように生えているガジュマルにはたくさんの幹のようなものがありますが、これらは根っこです。という話をしていると、一体幹はどこにあるのか?という話になりますよね。
大元の幹をご紹介し、その先にあるお寺の外観から祀られている神様まで丁寧にご紹介させていただきました。
そして忘れてはならないのが、イカだんごです。台湾の夜市でも食べられますが、澎湖のイカだんごはそれとは別物ですよ。
なにしろ、イカがたっぷり! そして、ここでしか食べられないのが、岩のり・青のり・プレーンの3つの味を楽しめる「三兄弟」です。
と思ったら、最近岩のりがイカスミ味にグレードアップしていました! お客さんもイカスミ味が特に美味しかったとのことです。
神様の船、王船
ガジュマルのお寺では必ず、澎湖で祀られている数がもっとも多い神様のお話をします。その神様はちょっと特別な神様で、任期が終わると王船という船に乗って天界に帰って行きます。
ということで、その王船がいつでも見られるお寺にご案内しました。王船は倉庫にしまわれていることが多いので、いつでも見られるお寺は珍しいです。
パブリックアート、ラプンツェル
ラブポンフーでも紹介しているハイレベルな「島の上のラプンツェル」のパブリックアートにもご案内しました。
最近、地面にも絵が追加され、まるで海に立っている塔に見えるようにレベルアップしています。お子さんにも人気のスポットですが、これだけクオリティーが高いと年齢関係なくお楽しみいただけますね
巨大女神像
最後は、ご宿泊先ホテルの近くにある巨大媽祖像の近くへ。長い論争の末建造が始まった、海の女神様である「媽祖」の像は、最近足場が外されてその全容が見られるようになりました。
周りは公園になるので、現在は工事をしていますが、媽祖像ははっきりと見ることができます。
さすがはアジア最大の媽祖像、澎湖のどこからでも見られるんじゃないかというくらいの大きさで、近づくと迫力満点でした。
お客様の声
はい。魚介類がおいしい。都会の喧噪から離れてゆっくり過ごせる。今回は時間がなかったが、サイクリングや海水浴もしてみたい。
はい。説明があると、その地域や文化、歴史についてより理解できるし、また時間的にも効率的に観光できる。
二人での写真はなかなか撮れないのですが、今回はガイドさんにたくさん撮っていただき、思い出に残すことができました。ありがとうございました。
台北からなら簡単に行かれるし、ファミリーで楽しめるアクティビティもたくさんあるので、休暇が長くても短くても楽しめると思います。魚介類が豊富なのも日本人にはオススメ。
台湾にお住まいの方は、この機会にぜひ来てみてください!
今回のお客さまは、2泊3日のご旅行の中日に1日ガイドをご利用くださいました。
今はコロナ禍で海外旅行ができませんが、国内ならほぼ自由に観光をお楽しみいただけます。ぜひこの機会に澎湖にご旅行に来てはいかがでしょうか?
ラブポンフーでは、ガイド資格を保有する日本人と、現地ドライバーのペアで、安心安全なプライベートガイドをおこなっています。
澎湖は移動手段が不便ですし、レンタルバイクやレンタカーがあっても道がわかりづらかったりします。
また、現地ガイドの説明があると、一見なんでもない場所にも物語がうかびだし、旅がよりいっそう楽しくなります。
ガイドを利用される方も、個人で旅行される方も、ぜひ今回のルートを参考にしてみてくださいね。
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※本記事で使用している写真の一部は別の日に撮影されたものです。