半日でもそこそこ楽しめる澎湖(ポンフー)観光
コロナで澎湖(ポンフー)にいらっしゃる日本人旅行客は激減してしまいましたが、この2年間は駐在員さんのご家族によくご利用いただくようになりました。
どのお客さまも、これまでのお客様のご紹介をきっかけにお声かけいただいています。本当にありがとうございます。
先日は、若いご夫婦の方から2日前という直前にご予約をいただいたのですが、無事にドライバーを手配でき、半日ガイドをさせていただきました。
一泊だけの短期間だったのですが、澎湖の良さを楽しんでいただけていればうれしいです。
今回は半日だけなので、定番を中心にこのようなルートでご案内しました。
中屯の風力発電所と広大な干潟
澎湖本島を出発して最初の橋をわたると「中屯」という島に着きます。島内には村が1つだけなのですが、台湾を代表する企業エバーグループの初代会長の出身地として知られています。
澎湖の美しい海と風車がとてもきれいな風景です。潮が引いている時と満ちている時とでまったくちがう景色になります。
ここでは、台湾で最大の干潟を有する澎湖の自然環境をご説明するのが定番です。
澎湖(ポンフー)といえばコレ!の大菓葉玄武岩
澎湖といえば、柱状玄武岩。大菓葉は気軽に見学できるうえに迫力のある大きさなので大変人気です。
東向きなので午後になると玄武岩が逆光になってしまうため、ほとんどの場合、午前中にご案内しています。
日本時代、当時世界最高と言われた彈藥庫
澎湖はかつて多くの大国に侵略されてきた歴史があります。
そのため、数百年もの歴史がある軍事施設がそこかしこに残っており、その種類も清朝時代のものから日本時代のものまでさまざまです。
今回は、そのなかでも特に歴史的価値があり、日本でも見ることが難しい日本時代の弾薬庫をピックアップしました。
洞窟のなかに建てられた弾薬庫のなか一面にキラキラとした銅板が貼られている非現実的な空間です。
年間を通じて温度と湿度が変わらないことから、当時は世界でもっともすぐれた弾薬庫という異名がありました。
絶品の角煮まん
10時に空港からスタートしたので、そろそろお腹が空いてくるころ、ということでお昼ごはんに。
半日ガイドだと時間がないのでテイクアウトにするのが定番です。
澎湖はグルメもいろいろあるのですが、テイクアウトできて安くて美味しいものといえば、やっぱり刈包(角煮まん)です。
数年前までは朝2時から夕方6時まで営業している漁師さんの朝ごはん屋さんでしたが、最近はさすがに営業時間が短くなりました。
澎湖には1つだけ大学があるのですが、夜にバイクで1時間くらいかけてここまで来て、夜食に角煮まんを食べるのが「青春の思い出」だったのだとか。
台湾最古の灯台
車内で角煮まんを食べていただき、そのまま澎湖本島のいちばんはしっこにある灯台に向かいました。
こちらの灯台はなんと200年以上の歴史がある、台湾最古の灯台です。
現在は西洋式の灯台になっていますが、もともとは五重塔のような中華式の灯台でした。
敷地内には当時の灯台のてっぺんに置かれていた石がなんの説明もなしに置かれています。知る人ぞ知る…ですね。
大菓葉玄武岩のジェラート
あれ? と思いましたか? そうです、午前中に行ったところです。
実はここ、駐車場にすごく美味しいジェラート屋さんがあるんです。
材料にこだわっていて、基本的にオーガニックのものが使われています。
おすすめは、カボチャのジェラート。澎湖はカボチャも有名です。
その時々によってちがう味があったりします。ジェラートはやっぱり暑い時間に食べるのが一番おいしいですよね。
というわけで、ランチの後のデザートにしました。
三石璧の玄武岩
実は大菓葉玄武岩の裏側の小さくて荒れた道を進むと、もっと迫力のある柱状玄武岩を見ることができます。
池の中にある玄武岩に、ぐるりと囲むように屹立する柱状玄武岩を見られます。道がわかりにくいうえに、雨の後は絶望的な悪路になりますが、コンディションがよければ外せない絶景スポットです。
サンゴでできた古民家がカワイイ二崁村
サンゴの石でできた古民家集落「二崁」は、澎湖の観光スポットのなかでも、ザ・観光地といったおもむきがあります。
伝統的な古民家のほとんどがテナントになっており、お土産やドリンクを楽しめます。
人気は、サボテンジュースと杏仁茶ですね。サボテンジュース屋さんでは、サボテンビールもあります。アルコール度数低めなうえ、サボテンジュースの甘味が加わるのでビールが苦手なかたでもおいしく飲めるのではないでしょうか。
この日ご案内した場所のなかで一番気に入ってらしたようでした。
台湾最長の澎湖大橋
これで西嶼島の定番中の定番スポットはだいたいまわれましたので、帰りに台湾最長の橋「跨海大橋」で記念撮影です。
行きに撮影してもよかったのですが、西嶼島側の方が人が少ないのでおすすめです。ただし、その場合は午後に順光になりますのでご注意を。
樹齢300年を超える台湾最大のガジュマル
大橋をわたってすぐのところに、台湾最大のガジュマルがあります。
樹齢も300年を超えていて、道教ではめずらしく植物なのに神格化されているというめずらしいガジュマルです
大きさと生命力に感動しながら奥へ進むとお寺があります。
このお寺は典型的な道教寺院なので、ここでお寺の説明をしたり、希望されるかたには簡単なお参りの作法もご案内しています。
天国の道?
最後に、人気のフォトスポット「天国の道」へご案内。この日は午後に満潮になるので、完璧な時間帯のはずだったのですが…、なんと道路工事のため進入できませんでした。
徒歩だと往復1時間以上かかってしまうため、今回は断念しました。
いつもならこうした情報はガイド仲間ですぐに共有されるのですが、2、3日前にはじまったばかりだったので情報がなく、ご迷惑をおかけしてしまいました…。
とはいえ、そこまで行かなくてもこのあたりの海はとても美しいので、澎湖の海を見ていただけただけでもよかったです。
かわりにといってはなんですが、近くにあるお寺にご案内しました。ここでは王船という神様用の船が常備展示されているからです。
他のお寺では倉庫にしまわれていることがおおいので、いつでも見られるのはめずらしいですね。
その後は、ご宿泊先までお送りして終了となりました。
台湾在住なら、特にお気軽に来られる観光地です!
澎湖をあらかたまわるには3〜4日かけることがおおいので、半日だと本当にちょびっとだけです。
が、澎湖は台湾からなら飛行機で1時間と気軽に来られる場所ですので、お気に召していただけていれば、またいつでも来てください!
ラブポンフーでは、ガイド資格を保有する日本人と、現地ドライバーのペアで、安心安全なプライベートガイドをおこなっています。
澎湖は移動手段が不便ですし、レンタルバイクやレンタカーがあっても道がわかりづらかったりします。
また、現地ガイドの説明があると、一見なんでもない場所にも物語がうかびだし、旅がよりいっそう楽しくなります。
ガイドを利用される方も、個人で旅行される方も、ぜひ今回のルートを参考にしてみてくださいね。
風車 → 大菓葉玄武岩 → 彈藥庫 →グアバオ → 灯台 → 大菓葉(ジェラート)→ 三石璧玄武岩 → 二崁 → 大橋 → ガジュマル → 天国の道