手紙を送るための知られざる儀式とは
取引会社とお客様に領収書を送るために郵便局まで切手を買いに行きました。
今どき領収書なんて電子式が当たり前な気がするのですが、台湾でも紙の領収書じゃないとダメな会社は多いようです。
それから、切手。切手を買うのが大変。
日本ならコンビニで買えるのが当たり前ですが、台湾ではそうはいかないようで、ごく一部のコンビニでしか扱っていません。
以前、台湾でもコンビニで切手が買えるものだと思ってコンビニの店員に聞いてみたら「え、コンビニで切手は買えないっしょ〜」みたいな反応でしたし、郵便局の人にどこのコンビニで扱ってるか聞いてみたら「え、切手売ってるコンビニなんてあるの?」という調子です。
ただ単純に澎湖(ポンフー)のコンビニではほとんど取り扱っていないだけで、台北なら普通に買えるのかもしれませんが、少なくともぼくの身の回りはこんな感じです。
なので、切手が必要な時はわざわざ郵便局まで行きます。そして大抵すご〜く待たされます。
たった1枚切手を買うだけで並ぶのも馬鹿らしいので、思わず空いてる窓口に懇願したらすぐ渡してくれました。
なんだ、それでいいのか。
さて、一般的な封筒であれば国内は8元で送れます。日本円にすると30円くらい。台湾の物価は日本の三分のニくらいなので妥当か、もしくは安いくらいですね。
あと、日本との違いは、切手を張るのに普通のノリ、つまりアラビックヤマトみたいなやつを使うこと。
日本だと郵便局に水を含ませたスポンジみたいなのがあって、それで切手のノリを溶かすじゃないですか。
初めて普通のノリで切手を封筒に貼り付けたとき、なんだか虚しかったんです。
水を含ませたスポンジみたいなのって、本当に切手つける時しか使わないわけですよ。
切手のためだけの道具を使い、封筒に切手を貼り、ポストに投函する…。
この一連の流れはある種の儀式のようなもので、なんとなく気が引き締まる行為だったのだなあと気づいたのを憶えています。
そういえば、切手を使う機会なんてずいぶん減りましたよね。
ちなみに、切手を濡らすアレに正式名称はないようでしたが、Googleで「切手を濡らすアレ」で検索したら通販サイトが表示されるので心配は無用です。