魚市場と成長痛

たぶん1年以上ぶりに、澎湖(ポンフー)の魚市場にやってきました。

澎湖の魚市場といえば、以前鎖港の魚市場を紹介しましたが、一般的な魚市場は市内の近くにある「第三漁港」のことを指します。

澎湖に暮らしていると「美味しい海鮮が食べられていいですね」と言われることがありますが…、我が家では海鮮はほとんど食べないので、そのメリットはあまり享受していません?

今回は澎湖の海産物の啓蒙活動をしている「年年有鰆」のイベントに参加して魚市場の案内をしてもらいました!

この日は朝6時集合でしたが、第三漁港の魚市場は午前3時半から始まるそうです。やっぱり魚市場の朝は早いですね〜。

競りはだいたい4時くらいから始まります。澎湖での入札方法は値札を書く方式ですが、他の漁港だと声で出て入札する方式もあるとのことです。魚市場のぼくの勝手なイメージは声方式ですが、日本ではどうなんでしょうか?

もちろん競り以外にも普通のお店があります。住民はここで買うわけですね。

ちなみに、第三漁港で使われる単位は「キロ」と決まっているのが特徴です。

通常、台湾の伝統市場では「台斤」と言って1台斤=600グラムの単位になるので、第三漁港だとだいぶお安い値段になるというわけです。

魚市場には真空パックと配送を請け負っている業者がいるので、そこに頼めば観光客も新鮮な魚を買って帰れますよ。さすがに日本は無理だと思いますが…。

それにしても、前回来た時と比べるとかなり清潔になっていて驚きました。

地べたに魚を出して売っているところにノンビリとした台湾的な空気がありましたが、今はきちんと屋根の下にテーブルを出しています。

澎湖に越してきてから4年しか経っていませんが、この4年間の変化は本当に劇的です。

あらゆる施設がだんだんと整備されていくことは、観光客にとっても住民にとっても良いことですが…、実はこれってたぶん、日本人が求めている台湾の姿ではないんですよね。

そして、台湾人が求めている台湾の姿も日本の姿も異なるわけです。

うーん、なんだか歯がゆいですが、これが成長に伴う痛みなのでしょう。とりあえずぼくは過渡期にここで暮らし、この島の行く末を見られるであろうことが幸せだと思っています。

ところで、魚市場見学の後はお料理教室もありました。今回は海鮮が苦手なルルさんが海鮮好きになることを期待しての挑戦だったのですが…。

やっぱり海鮮は苦手なままのようです。まあ、人によって好きなものは違いますからね。

とりあえずルルさんも美味しいと言ってくれる魚料理をできるように精進します!

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