桶盤・虎井 サンセットアイランドツアー
このツアーでは、港からわずか15分で到着する「桶盤(トンパン)」と「虎井(フージン)」の2つの島を訪れます。
澎湖(ポンフー)で参加できる離島ツアーのなかではもっとも乗船時間が短いため、船酔いしやすい方や、お子様連れでも気軽に参加できます。
桶盤では、世界的にも珍しい柱状玄武岩を間近で見られ、虎井では、柱状玄武岩はもちろんのこと、山の上から澎湖の島々の絶景を眺められます。
澎湖に来たら絶対に食べたい名物のサボテンアイスのサービスも。
帰りの船では夕陽を眺めることもでき、短いながらも澎湖ならではの風景とグルメを楽しめます。
ポイント
- 桶盤(トンパン)と虎井(フージン)の2つの島に行きます。
- 船の移動時間は10〜15分ほどなので、船酔いしにくいです。
- 午後2時〜3時ごろの出発なので時間を有効に使えます。
- サボテンアイスが食べられます。
- 海から夕日を眺められます。
ツアーの舞台裏
澎湖で人気のある離島ツアーといえば、ハートが2つ重なったように見える「雙心石滬」などの見所満載の離島に行ける「七美・望安アイランドホッピングツアー」です。
しかし船での移動時間が長いため、もっと気軽に行ける離島ツアーを求めるお客様も多くいらっしゃいました。
そんな時に馬公市がスタートさせたのが、この「桶盤・虎井 サンセットアイランドツアー」です。ちなみに正式名称は「黃金雙島」です。
このツアーでは、短時間で2つの美しい島を回ることができ、夕日を眺めながら贅沢な時間を過ごすことができます。
ですが、澎湖を訪れる旅行者の98%が台湾人であることから、残念ながら外国人の参加が想定されていません。
そこで、ぼく自身がこのツアーに参加し、日本人にも楽しんでもらえるようにガイディングを学びました。
また、ラブポンフーを通じて予約ができるようにすることで、言葉が分からない方でもスムーズに参加できるようにしました。
このツアーの見どころは、自然が作り出す造形の美しさなので、言葉が分からずとも十分に楽しめます。
ラブポンフーのダイチが同行して日本語でご案内するプランをご記号の場合は、半日ガイドからご依頼ください。
ツアーの内容
桶盤・虎井 サンセットアイランドツアーは、毎年4月〜9月にほぼ毎日開催されています。
集合場所は「南海遊客中心」の港側の出口です。馬公市街地から徒歩圏内の場所なので、気軽にご参加いただけます。
桶盤での移動は徒歩、虎井での移動はマイクロバスですが、台湾人のガイドが同行しますので安心です。
案内は中国語ですが、このツアーは言葉が分からなくても十分にお楽しみいただけます。
受付を済ませ、解説を聴くための無線イヤホンを受け取ったら、ガイドの指示にしたがって乗船しましょう。
桶盤のハイライト
最初の目的地である桶盤までは、およそ15分の船旅です。
桶盤は、2023年時点で常住人口がわずか9名の小さな島です。
この島は徒歩で移動します。道中では、澎湖名物のサボテンや、玄武岩で建てられた古民家の跡を通ります。
出発したらすぐに坂を登りますが、そんなに長い距離ではありません。がんばりましょう。
丘の上を歩いていると、ガイドさんが土の地面に空いている小さな穴を指差すかもしれません。
その穴の正体は、アリジゴクです! 近くにあるネコジャラシの柄の部分(穂とは逆の部分)で穴の周りをつつくと中にいる虫が姿を現します。
コツは、まるで本当のアリが這っているかのうようにネコジャラシを動かすことです。ぜひお試しください。
そして狭くて急な階段を下っていくと、その真横には大迫力の柱状玄武岩が!
桶盤の見どころは、なんと言ってもこの柱状玄武岩です。
澎湖で見られる柱状玄武岩は角のとがった六角形をしていることが多いのですが、桶盤の玄武岩はちょっと違います。
ソレアイト玄武岩といって風化しやすい玄武岩のため、丸みを帯びた形になっているのです。
この柱状玄武岩は、澎湖を紹介するポスターやパンフレットでもたびたび紹介されています。それだけ代表的な景色です。
どの角度から撮っても迫力満点に写ります。階段のところに立って記念撮影するのもおすすめです。ぜひガイドさんに記念撮影してもらいましょう。
この柱状玄武岩をさらに先に進むと「蓮華座」と呼ばれる火口跡があるのですが、これは潮が引いている時しか見られません。
また、落石の恐れがある箇所がありますので、ガイドさんの案内がない場合は勝手に見に行かないようにしてください。
心おきなく景色を楽しんだら、海沿いの道を進んで港に引き返します。
もちろん、海の景色も綺麗です。足元に気をつけながら、海にある岩を見てみてください。小さな穴が蜂の巣のように空いた不思議な形の岩に気づくはずです。
これは「貓公石」という岩です。愛好家には貴重な石のようですが、採掘は禁止されているので拾わないように!
と言っても、拾えるような大きさではないですけどね。
虎井のハイライト
さて、桶盤の次は、すぐ隣にある島「虎井」に行きます。移動時間は10分ほど。こちらも船酔いの心配はほとんどありません。
虎井に到着すると、澎湖名物のサボテンアイスが振る舞われます。こちらはサービスですので、ありがたくいただきましょう。
アイスを食べ終わったら、マイクロバスで移動します。斜面を登っていく際、真横に迫力満点の柱状玄武岩を眺められます。この絶景を間近で見るためには、左側の席に座るのがおすすめです。
最初に到着するのは、澎湖の島々を見渡せる丘の上です。実は虎井は北回帰線のすぐ近くにあります。
地球の気候は、北回帰線を境に大きく分けられます。また、夏至の日には太陽が真上にやってくる地理的に大変珍しい場所です。
その北回帰線が描かれた公園内には、フォトスポットがたくさん。絶景を背景に写真撮影ができます。
その後は、日本時代に作られた軍事施設の跡と、観音様と十八羅漢が祀られた公園に行きます。
こちらは、天候によってはどちらか一方しか行かれない場合もありますので、ご注意ください。
桶盤と虎井の2つの島での散策を楽しんだ後は、夕日を眺めながら馬公へ戻っていきます。
到着したらもう日は沈んでいることでしょう。ですが、港があるのは市街地。夜の馬公の街で美味しいグルメをお楽しみください。
参考情報
4月〜9月の月・水・金土日催行/15時ごろ〜18時ごろ
※それ以外の季節は人数が集まるか、土日祝に不定期に催行。
集合時間
4月:14時15分
5月:14時30分
6〜7月:14時45分
8月:14時30分
9月:14時15分
10月:14時
※実際の時間は日没時間に合わせて変動するため、予約後にお知らせします。
集合場所
南海遊客中心 集合・解散。
※馬公市街地にお泊りの場合は徒歩圏内です。徒歩でのアクセスが難しい場合は、タクシー等をご利用ください。
代金の支払い方法
南海遊客中心で台湾人スタッフに現金でお支払いください。
アドバイス
土の上や斜面を歩くので、歩きやすい靴で。日差しも強いので帽子やサングラスなど日除け対策もしっかりしましょう。