人気フォトスポット「天国の道」、道路工事のため往復徒歩1時間かかる秘境に逆戻り
海に浮かぶ道のように見える台湾澎湖(ポンフー)の「天堂路(天国の道)」。もともとは知る人ぞ知る「秘境」でしたが、Instagramを中心とするSNSで爆発的な人気が出て、近年は人気の観光地となっています。
しかし、このたび道路工事のため車両の乗り入れが規制され、徒歩で往復1時間もかかる秘境へと逆戻りしました。
天国の道は、澎湖で3番めに大きな白沙島の北側にあります。この一帯は、まっ白なサンゴでうめつくされたビーチになっており、澎湖のなかでも特に目をひきます。
かつてはこの周辺の村の漁港として利用されていましたが、近代的な港が完成したあとは放置され自然に風化されるがままでした。
ところが村の神様のお告げにより補修工事がおこなわれ、それ以降は知る人ぞ知るフォトスポットとして次第に脚光をあびはじめました。
美しいS字カーブが特徴的で、潮の満ち引きの時間によってさまざまな姿を見せるため、何度おとずれても期待を裏切られることがありません。
今回おこなわれるのは、後寮インフォメーションセンターから天国の道があるビーチまでおよそ700メートル区間の道路整備です。
この影響をうけ、観光客は天国の道にたどりつくまで往復約1時間の徒歩を強いられるかたちとなりました。
工事の期間は2022年6月なかばから3ヶ月とされていますが、台湾ではこうした予定は延長されることが日常茶飯事です。
そのため2022年のあいだに天国の道をおとずれる場合は、十分な計画を立てるようにしましょう。
とくに夏場は陽射しがつよいため、炎天下で1時間歩くことをかんがえ、熱中症予防にお気をつけください。
ダイチ
天国の道には、潮が満ちている時に行きましょう。潮が引いていると海に浮かんでいるように見えないので要注意です。